高価な新型Macでもアップルの株価を救えなかった

TechCrunchでは、Apple(アップル)の株価を同社の主要イベントの最中と終了後に注目するのが習わしだ。なぜか?それが楽しいからであり、会社のニュースが会社の実際の金銭的価値に与える影響を常に気にしているからだ。その答えはほとんどの場合は、ごく「ごく」わずかだ。

読者は驚くかもしれない。何といっても、Appleはこのイベントで新しいハードウェアとソフトウェアの詳細を説明し、それは今後の四半期に同社が売らんとする商品が投資家たちの目の前で初めて披露されることを意味しているのだから。たしかに、Appleは以前よりも多くをリークしているが、それはすべてが事前に知らされているという意味ではない……イベントはやはりイベントだ。

なぜ投資家は製品のことを気にかけないのか?これはまだはっきりはしていないが、あるデータによればAppleはおよそクルマ以外どんなものでも発売できるが、それでも資本階級からは無視されるかもしれないという。

ともあれ、Appleの株価のグラフを下に載せた、特別なゲストのデータとともに。


市場にとって大荒れの1日だった。株価が下がった!今度は上がった!そしてまた下がった!この日にティッカーシンボルを追いかけていた人は、この時点でお気に入りの向精神薬に手を伸ばしたとしても責められない。それに値する状況だった。

AppleとIntel(インテル)の1日の値動きを並べた上のグラフには、同じような乱高下が見られる。なぜこの2社なのか?それはAppleが独自CPUに関する「たくさんの」情報を公開したからだ。そこは、かつてIntelが支配したところになんの見通しも立たないと思われていた市場ポジションから参入した分野だ。それでもAppleはこの日、さらに新しいチップとそれを内蔵する新しいコンピュータを発表したおかげで多くの見出しを飾った。

つまり、Appleが上がれば、Intelが下がる?だろうか?AppleがM1 Ultraチップを発表した時、Intelの株価にちょっとした動きが見られたので、私は2つ同時にグラフに書き始め、メモのタイミングをチェックすることなくあとで変化を調べることにした。

通常取引終了時、Intelが実は先行していた。「Apple」がちょっといいシリコンを発表した後だ。

株式市場というのはは無意味な乱数発生器なのか?いや、そういうわけではない。しかし、上のグラフは、株式市場とは実際何なのか、を理解するためのヒントを与えてくれる、少なくとも大企業に関して。すなわち、株価は百万台の吸血コンピューターに駆動されたマクロ感情エンジンであり、新しい携帯電話のようにありふれたものには動かされず、動かしているのは錬金術のようなアナリスト予測と最近発表された株式買い戻し(借金でまかなわれる、もちろん)だからだ。

投資家たちは今日のAppleの発表に注目しなかったが、私は投資家が今日のAppleの発表に注目「しなかった」ことに注目した。以下に示すのはイベントでの私のメモ(タイポを含む)だ。

+1.57% at start(スタート時)

Naz +2.11% [rebound!](NAZ株式ファンド、リバウンド!)

stocks going up, now 1.98% AAPL(アップル株上昇中)

new iphone colors LOL(iPhoneの新色 爆笑)

apple silicon — new daoly high +2.19(Appleシリコン発表、本日最高値)

Now into the Iphoen and ipad news — back down to 1.77% = naz +2.3%(iPhoneとiPadのニュース、再下落)

Chips — naz falling some, apple now up just 1.1%(チップ、NAZやや下げ、Apple株1.1%アップ)

Talking chips with randos, now just up 1% — naz 1.27%(いろいろな人のチップの話、1%アップ)

new Mac Studio — now up jsut 0.66% — naz 1.13(新しいMac Studio、0.66%アップ)

INTEL LOST GROUND AT 1:20 — around chip timing?(INTELが1:20に下落、チップのタイミング付近?)

new max expensive(新しい max 高い)

次のAppleイベントでも「大切なものはあるかな」の記事でまたお会いしましょう。

原文へ

(文:Alex Wilhelm、翻訳:Nob Takahashi / facebook


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