グーグル、GoogleドキュメントにMarkdownの限定サポートを追加

Google(グーグル)は、Google Workspaceの利用者に向けて、Markdown(マークダウン)ファンにとって朗報となるブログ記事を発表した。GoogleドキュメントはMarkdownフォーマットを自動的にリッチテキストに変換することができるようになった。

Markdownに馴染みのない方のために説明すると、このマークアップ言語は構造化されたドキュメント、特にウェブコンテンツを書きたい場合、ここ数年で非常に人気が出てきている。例えば、Notion(ノーション)やBear(ベアー)のような人気のメモ取りツールはMarkdown記法に対応している。WordPressのようなコンテンツ管理システムでも、新しい投稿を書く方法としてMarkdownを有効にすることができる。

Googleドキュメントのこの新機能は、デフォルトではオフになっている。まず、設定の中で手動でオンにする必要がある。この記事を書いているのはそのためだ。Markdownサポートを有効にしたい場合は、Googleドキュメントでドキュメントを開き、画面上部にある「ツール」から「設定」を選択し「Automatically detect Markdown(マークダウンを自動的に検出)」を有効にする。これで準備完了だ。今日(米国時間3月30日)、この機能がまだ表示されなくても、それは正常なことなので慌てずに。同社は、今後数日間にわたって新機能を順次展開していくとのことだ。

ここで、Markdownの広範なサポートを期待してはいけない。Googleドキュメントは依然としてリッチテキストエディタであり、Markdown機能を有効にしたところで、魔法のように変わるわけではない。

代わりに、Googleドキュメントは、一般的なMarkdown構文をリッチテキストに置き換える。例えば、丸括弧と角括弧を使用して「[この](https://techcrunch.com)」ようなリンクを作成することができる。または「*」記号でテキストを囲むことによって、イタリックにできる。

Googleドキュメントは、異なるレベルの見出し、ボールド、イタリック、取り消し線とリンクをサポートしている。番号付きリストと箇条書きリストは、以前のように自動的に書式設定される。

つまり、この新機能は、いくつかのキーボードショートカットを補完するものだ。また、他のアプリケーションからGoogleドキュメントにMarkdownコンテンツをコピーすることが容易になり、Ulysses(ユリシーズ)のようなMarkdownエディタを使用している場合、特に便利である。

だが……それは逆方向では動作しない。Markdownのすばらしいところは、複数のアプリやサービスと互換性のあるプレーンテキスト形式であることだ。

例えば、Googleドキュメントは、現在のドキュメントをMarkdownとしてネイティブにエクスポートし、Markdownがサポートされている場所であれば、すぐにコピー&ペーストできるようにするべきだ。そのためのプラグインがあることは知っている。しかし、すべての企業がプラグインを快く思っているわけではない。

ねぇ Google、これはすばらしい最初のステップだが、イタレーションして、より多くのMarkdown機能を提供してくれ、プリーズ。

画像クレジット:Jaap Arriens/NurPhoto / Getty Images

原文へ

(文:Romain Dillet、翻訳:Den Nakano)


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