App Store、160万本の信頼できないアプリによるユーザーへの不正行為を阻止

App Store
 
Appleが現地時間6月1日に公開した不正防止分析データによると、同社はApp Storeで2021年に160万本を超えるリスクが高く信頼できないアプリによるユーザーへの不正行為を阻止していた事が明らかとなりました。年間を通じて、App Storeで不正取引約15億ドル(約2,000億円)を阻止したとのことです。

ユーザーに悪影響を与える可能性のあるアプリの登録を却下

Appleは2021年、34,000本以上のアプリの登録を却下し、15万7,000本以上のアプリを、スパムやコピーキャット(既存アプリの模倣)として登録を却下しています。さらに、プライバシー侵害などを理由に34万3,000本を超えるアプリの登録を却下し、80万人以上の不正な開発者アカウントを停止しています。
 
同社は不正行為を働くユーザーアカウントにも対処しており、1億7,000万以上のユーザーアカウントを非アクティブ化し、1億1,800万件を超えるアカウントについては、不正利用などを理由に作成を拒否しています。その他、一旦承認されてからアプリの機能やコンセプトを変更し、アプリの評価を回避しようとした15万5,000本のアプリがApp Storeから削除されています。

App Store外の取り組み

App Store外では、海賊版アプリケーションストアで配布されていた違法アプリを摘発及びブロックし、Apple Developer Enterprise Programを悪用して違法に配布された330万本以上のアプリもブロックしています。
 
Appleによると2021年、アプリケーションの評価によって、App Storeでアプリを公開する10万7,000人を超える開発者を手助けしたとのことです。また、83万5,000本を超える問題がある新規アプリと80万5,000本のアップデートが、バグを含んでいるなどの問題を理由にApp Storeへの登録が却下もしくは削除されています。

違法な評価やレビュー

違法な評価やレビューに関しては、Appleは9,400万件以上のレビューと1億7,000万件以上の評価について、中立的な基準を満たさないとして体系的に検出しブロックしています。さらに、61万件のレビューについても、顧客から報告を受けた懸念や人力評価に基づいて公開後に削除されています。
 
同社は、支払いとクレジットカードに関する不正行為については、盗まれたクレジットカード330万枚以上が不正行為の可能性のある購入に使われるのを阻止しており、約60万のアカウントが二度と取引できないようにする措置を講じています。
 
Appleは、「ユーザーがアプリを見つけてダウンロードできる安全で信頼できる場所」としてApp Storeを維持できるように、引き続き不正な行為やアカウントの検出、金融犯罪の防止に取り組んでいくとしています。
 
 
Source:Apple via MacRumors
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