M2対M1 Pro/Max/UltraではM1シリーズのほうがほぼ性能が上

M2
 
まだベンチマークスコアが明らかになっていない新AppleシリコンM2チップですが、Appleの各チップに関する説明をもとに、米メディアMacworldがM2とM1シリーズ(M1 Pro、M1 Max、M1 Ultra)の性能を比較しています。

M2対M1 Pro

M1 Proは、M1よりも60%以上高いCPU性能を提供しています。Appleによると、「M2のCPUはM1よりも18%高速」とのことなので、M1 ProのCPU性能はM2をかなり上回っていることになります。
 
このことからMacWorldは、M1 Proのマルチコア性能はM2よりも35%程度高いのではないかと推測しています。
 
次にGPUですが、AppleによればM2のGPUはM1よりも35%高速です。一方、最大16 GPUコアの構成が可能なM1 Proは、M1よりも最大2倍高速と説明されています。つまりM1 ProはM2よりも約40%高速ということになります。
 
またM1 Proのほうがメモリ容量も多く、メモリ帯域幅も2倍です。M2のほうがM1 Proより勝っているのは、M1シリーズよりも40%高速とされるNeural Engineでしょう。つまり人工知能(AI)関連アプリを使う場合は、M2のほうがM1 Proよりも処理が高速となるはずです。

M2対M1 Max

M1 Proとの比較結果からすでに想像がつきますが、対M1 Maxの場合性能差がさらに開きます。
 
M1 MaxのCPUコアはM1 Pro(最大の10コアの場合)と同じなので、処理性能はM2よりもやはり約35%高速ということになります。
 
そしてM1 MaxのGPUコア数はM1 Proの2倍、また最大メモリ容量とメモリ帯域もM1 Proの2倍です。したがってM1 MaxのGPU性能は、M1のほぼ2.5倍となります。
 
M1 Maxは2つのメディアエンジンを持つため、M1 ProやM2の2倍の性能と考えていいでしょう。
 
M1 MaxにおいてもNeural Engineのみ、M2のほうが優れていると見てよさそうです。

M2対M1 Ultra

前述のM1 Pro、M1 Maxとの比較結果から、M1 Ultra対M2ではさらにその性能差に開きが出るのは明らかです。
 
M1 UltraのCPUコア数は20個なので、M2と比べると2.5倍以上高速ということになります。
 
またM1 UltraのGPUコア数は最大64個で、M2よりもおそらく5倍は高速です。M1 Ultraは4つのメディアエンジンを含みます。
 
しかもM1 Ultraについては、Neural EngineでもM2に勝っています。というのも、M1 Ultraは16コア×2、つまり32コアのNeural Engineを搭載しているからです(M1 Pro、M1 MaxのNeural Engineは16コア)。
 
M2のNeural Engine(16コア)が次世代とはいっても、32コアNeural Engineを搭載するM1 Ultraのほうが、約40%高速であると思われます。

結論

したがって対M1 Ultraでは全面的にM1 Ultraのほうが、対M1 ProとM1 MaxでもAI分野を除けば、M1 Pro/M1 Maxのほうが高性能ということになります。
 
ただしこれから登場するであろう、M2 Pro/Max/Ultraは、確実のさらに上の性能を実現するでしょう。

 
 
Source:Macworld via 9to5Mac
(lunatic)


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