完全匿名のメタバースで語り合おう。VRアプリ「Herons」、クローズドα版リリース

福岡のVRスタートアップ株式会社OneSmallStepは、完全匿名のメタバース空間で語り合えるVRアプリ「Herons(ヘロンズ)」を開発。そして7月7日(木)、クローズドα版として事前招待者向けに先行公開し、テスト利用を開始しました。

また、今年の秋から冬にMetaQuest向けβ版をリリース予定で、これに向けた事前登録を受付中です。

顔も生声も出さずにコミュニケーション

「Herons」上に構築されるメタバースでは、完全匿名でのコミュニケーションが可能。ユーザーは、サギ・ワニ・エビという3種類のキャラクターから選んで、都会のビルで偶然見つけたバーのような空間に入り込みます。

音声は、ボイスチェンジャーで変換されるので、地声を聞かれることもありません。顔や声は出したくないけれど、テキストではなく自分の言葉で話したいという人には良い仕組みと言えるでしょう。

ゲーム要素でコミュニケーションを楽しむ

Heronsのメタバースには、VR空間ならではのゲーム要素を搭載。これにより、「いきなり何を話して良いのかわからない」「会話の終わらせ方が難しい」など従来のオンラインコミュニケーションの課題を解決するようです。

同社は、ゲーム要素のヒントとして“サギとワニは語り合えない?”や“ワニに食べられたらゲームオーバー?”、“雨が降ったら傘を持たないユーザーは解散?”というワードを公開しています。

つながらないマッチングSNSも運営中

同社は、2020年12月につながらないマッチングSNS「FLAPTALK(フラップトーク)」のβ版をリリースしました。

同サービスには、「いいね!」やフォロワー、プッシュ通知、投稿日時の表示などの機能がありません。周囲の反応を気にすることなく自分の気持を投稿できるSNSというわけです(もちろん匿名)。

投稿すると、FLAPTALK独自のアルゴリズムで趣味嗜好にあった他ユーザーを分析し、その人のタイムラインに表示されるという仕組み。逆に、自分のタイムラインにもこのアルゴリズムを活用して最適と思われる相手の投稿が表示されます。また、興味のある話題やグループに参加できるパーチ機能もあるようです。

閲覧した投稿に「共感度数」を示すことで、相手への共感度を可視化。共感度が上がると最終的に友達としてつながれるといいます。

このように、人との距離感・出会い方を重視したサービスを展開する同社。自分の口で本音を話したい人は「Herons」を、テキスト投稿を通じて気に合う人を見つけたい人は「FLAPTALK」を使うといいかもしれません。

なおTechable(テッカブル)では過去に、同社代表取締役の西武史氏にインタビューをおこなっていますので、興味のある方はこちらからどうぞ。

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(文・Higuchi)


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