ワンポールテントって構造がシンプルなのでたてやすいし、広さのわりに軽量です。これがウケて多くの人に愛されているわけですが、不満がないわけではありません。
そのひとつが、
“出入り口を開けると雨が入りやすい。なのにタープでカバーしにくい”。
メーカーによってはワンポールテントの出入り口を覆える専用タープを用意していますが、専用タープがない場合はどうすればいいのだと思ってしまうわけです。
その不満を解消して、劇的にワンポールテントのQOLを高めてくれるのが、テンマクデザイン「コネクトキャップ」(2200円)です。
テンマクデザインのヘキサタープには長めのウェビングテープを取り付けて特定のワンポールテントのポールに引っかけて設営する「コネクトヘキサ」シリーズがありますが、「コネクトキャップ」はその接続システムだけを取り出して製品化したモノ。
手持ちのワンポールテントのポールにかぶせ、リング(写真の左側)に2本の張り綱、ウェビング付きリングにタープを取り付けます。
▲「パンダTC+」と「パンダTCタープ」
テンマクデザインの人気テント「パンダ」シリーズはテント天頂部にループがあり、タープ側のカラビナを使ってきれいに接続できるようになっているんですが、「コネクトキャップ」を使うとウェビングの分だけタープ下が広くなります。
▲本体は耐久性の高いTC、ウェビングは伸びにくいポリプロピレン
同じメーカーのTC素材なので色もバッチリあっていて違和感なし。サーカスなどほかのワンポールテントと接続できますが、「トリポット」という三脚タイプのポールには対応できません。「トリポット」対応製品を鋭意開発中とのことですから楽しみに待ちましょう。
■他社製ワンポールテント、タープでもOK
「パンダ」シリーズは「コネクトキャップ」と同じテンマクデザイン製なので、相性の良さは当然。では他社製のテントではどうでしょうか?
▲編集部・円道の私物「YOKA TIPI」と「パンダタープTC」
TCとナイロンという異素材同士ですが、驚くほどきれいにハマってます。
「YOKA TIPI」は270×270×H175cm、「パンダTC+」は270×270×H170cm。ほぼ同じですが、高さの違いなのか地面の傾斜の具合なのか、タープのかぶり方が微妙に異なりました。
もっとも出入り口を覆う面積はほぼ同じ。降り込む雨を大幅に抑えてくれるのはうれしいですね。
▲編集部・円道の私物「YOKA TIPI」と「DDタープ XL」
次はテントもタープもテンマクデザインとは違うもので試してみました。
タープはヘキサではなくレクタングラー。ヘキサよりも直線的なデザインなので地面との隙間は少なく、出入り口部分のカバー率も高い。これからの季節にぴったりです。
▲「コネクトキャップ」のカラーは1色のみ。自然になじむ色だけど、黒やグリーン、カモなどカラバリがあるといいんだけど
気になる点はいくつかあります。
「パンダ」シリーズや「YOKA TIPI」のポールは問題ありませんが、なかには貧弱なポールが付属しているワンポールテントもあります。テントとタープ、両方を1本のポールで支えるわけですからテントポールはしっかりしたモノに変えるほうが安心です。
また、「コネクトキャップ」にはカラビナが付いておらず、今回は「パンダTCタープ」付属のカラビナを使って他社製タープを接続しました。
100円ショップの薄くて小さなアルミカラビナでは思いっきりタープに力をかけたときに不安です。接続には短いロープやスチール製ナスカンなどを用意する必要があります。お忘れなく。
とはいえ「コネクトキャップ」を使えば手持ちのワンポールテントとタープの接続が驚くほど楽になり、雨の日のストレスが大幅に軽減することは間違いなし。撮影中、編集部・円道ほかワンポールテントを使っているスタッフたちの購入宣言が続きました。「コネクトキャップ」は革命的アクセサリーと言っても過言ではありません。
>> テンマクデザイン
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/488545/
- Source:&GP
- Author:&GP
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