動画・広告視聴者の視線・表情をAIが解析。顧客の気持ちが分かる「コミプロAI」

商談や講演会、授業などのオンライン化が進んでいる近年。「画面がオフのときに相手の反応が分からなくて不安」「顧客の反応が分かりづらいため、商品やサービスのニーズ把握が難しい」などの悩みを抱える企業は少なくないようです。

そんな中、株式会社comipro(以下、comipro社)は2022年11月、表情のAI解析に特化したユーザー調査システム「comiproAI」のβ版をリリースしました。

「消費者ニーズ」を把握できるシステム

「comiproAI」は、アイトラッキングと感情AI解析によって「消費者ニーズ」を効率的かつ高精度に把握できるシステム。

アイトラッキングとは、視聴者の目線がどこに集まっているのか、視線が集中している時間帯などをAIで解析することです。無意識のうちに集まる視線を客観的に調査できるため、ユーザーの興味・行動の分析を実現します。

また、行動データの蓄積により、ユーザーの購買行動がより詳細になり、正確なニーズを把握することが可能です。

視聴者の視線・瞳孔の反応を感情AIで解析

comiproAIでは、視線や瞳孔の反応を感情AIにより解析・数値化することで、動画・映像・広告の視聴者の興味関心や注目度について、定量的に評価することが可能。

今までのアンケート調査や視聴率調査などでは解析できないユーザーの「視線」「表情」を基本とした調査を実施できます。

なお、comiproAIは企業での使用頻度が高いYouTubeやZoomなどのプラットフォームでAI解析を実現。簡単にURLを生成してAI解析を実施(視聴者の登録作業などは不要)するといった、シンプルな操作となっています。

今後は購買意欲を促進するしかけの開発へ

これまで、comiproAIはさまざま実証実験に活用されてきました。2022年9月には、愛知県のICT活用課題解決支援事業の採択案件に選定。

comipro社は消費者ニーズにマッチしたアジサイの品種開発に挑む「花の王国あいち」と協力し、comiproAIの消費者の行動分析をもとにニーズ検証を行いました。

同社は今後、広告の効果測定に加えて、ワンタッチで購買できる手軽なシステムの確立や、購買意欲を促進するしかけの開発などを進める方針です。

PR TIMES(1)(2

(文・Haruka Isobe)


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