ホテルで盗まれたAirPodsを「探す」機能を使って追跡。窃盗犯の自宅を突き止める

AirPods Pro(第2世代)
 
カナダのケベック州モントリオールのホテルに宿泊していた女性が、部屋から盗まれたを「」機能を使って追跡し、警察の捜査に協力したと伝えられています。盗まれたAirPodsは、ホテルの従業員の自宅で発見されました。

ホテルの従業員からの協力が得られず、警察に届け出る

F1グランプリ開催中の現地時間6月20日、サハル・モハマダザデ氏は、宿泊していたモントリオールのサウスショア郊外にあるホテル「Imperia Hotel & Suites」の部屋から、ルイ・ヴィトンの財布と現金が消えていることに気付きました。
 
彼女はその事をフロントに伝えたものの、従業員は信じられないほど不親切で、何の協力もしてもらえなかったため、警察に届け出たとのことです。オンタリオ州の自宅に戻った彼女は、ホテルに対してプライバシーが侵害されたとメールで伝え、盗まれた所持品(1,500ドル相当)の代金を支払うよう求めました。ホテルは、1度は彼女のメールに返信したものの、その後、対応を求める内容のメールは無視されたということです。

AirPodsを「探す」アプリで追跡

モハマダザデ氏は、AirPodsもなくなっていることに気付き、数日間にわたりの「探すを使ってデバイスを追跡します。すると、デバイスが毎日、同じ場所(ホテルと誰かの自宅)を行き来していることが確認できたため、犯人はホテルの従業員であると思われました。
 
このことを警察に伝えると、担当の警察官は裁判所命令によりホテルの従業員名簿を入手、11月には、「探す」に繰り返し表示される住所への捜査令状が発布されました。しかし、モハマダザデ氏は令状が出る前に、30分ごとにAirPodsの位置情報を警察に伝えていたとのことです。
 
11月29日、彼女は警察から盗まれたAirPodsが回収され、デバイスを所持していたのがホテルの従業員であることを知らされましたが、財布や現金は見つかりませんでした。12月16日には、AirPodsは彼女の元に戻ってきましたが、ホテル側は、この件が現在も捜査中であることを理由にコメントを拒否しており、警察も同様の理由でコメントを控えています。

AirPodsと「探す」機能により、盗難された自動車が発見

AirPodsと「探す」機能は、これまでに何度も犯罪を解決するために使われています。11月には、米ニューハンプシャー州で自動車を盗まれた男性が、車内に置いていたAirPodsの「探す」機能を使って自動車を追跡し、警察によりされた自動車が発見され窃盗犯が逮捕されています。
 
5月には、F1ドライバーのセバスチャン・ベッテルが、盗まれたバッグの中のAirPodsを「探す」アプリを使って追跡しましたが、窃盗犯は追跡をかわすため、AirPodsを店内の花瓶に捨てたため、バッグは見つかりませんでした。
 
 
Source:CTV via AppleInsider
Photo:Apple
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