株式会社EVモーターズ・ジャパン(以下EVモーターズ)は、愛媛県の伊予鉄バス株式会社に大型路線EVバスを納入したと発表しました。
国内企業が開発・製造を行う大型路線EVバスとしては全国初の導入となります。2023年1月25日(水)に出発式が行われ、来賓には国土交通事務次官の藤井直樹氏や愛媛県の中村時広知事などが出席しました。
バッテリー劣化防止と電力消費の低減を実現
EVモーターズが納入したEVバスは、大容量バッテリーと世界最高クラスの低消費電力システムを搭載し、280kmの長距離走行が可能。定員は52人で、電池の劣化予測・出力最適化制御をバッテリーマネジメントユニット(BMU)が行っているのが特徴です。
従来のインバータでは、反応速度が遅く、加速減時の出力コントロールにおいて、いくつもの出力ピークが発生します。出力電力のほとんどが熱ロスとなり、バッテリー劣化と電力消費の増大という悪循環を引き起こします。
EVモーターズは、アクティブ・インバータでダイレクトモーター制御し、マイクロ秒単位でのリアルタイムトルク制御が可能です。発進、坂道走行、走行時加減速において、電池消費をコントロールし、極力ピークが発生しないようにスムーズな出力制御を実現。バッテリー劣化防止と電力消費の大幅低減(=航続距離の延長)を達成します。
車体は、軽量コンポジット素材のFRP・アルミハニカムを採用したオリジナルボディ。軽量化が走行距離の増加に繋がっているほか、一般的な素材と比べ、耐久年数が20年と長く、長期間の運用が可能となります。
今回納入されたEVバスは、現在すでに運行を実施中。川内線(松山市駅~川内・さくらの湯 間)を、1日3.5回運行しています。
伊予鉄グループのコメント
今回のEVバス導入について、伊予鉄グループは以下のようにコメントしています。
EV モーターズ・ジャパン様のEVバス購入を決定してから、設計の相談や仕様の確認など、あっという間の出来事でした。無事に出発式を迎えることができ、まずはほっとしております。しかし、ここからがスタートですので、EVバス普及に向けお互いに協力して取り組んでいければと思います。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000086519.html
(文・S.Inosita)
- Original:https://techable.jp/archives/197408
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:井上智文
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