世界最大級のスマートフォン市場であるインドでも、出荷台数の低下傾向は免れませんでした。2022年の同国スマートフォン出荷台数は、前年比で3%減の1億8,800万台となりました。しかしそうした中でも、AppleのiPhone現地生産は急拡大しています。
出荷台数は減少しているが
出荷台数の減少傾向はインドに限らず世界的に観測されており、中国では前年比で13%も減少したとの報告もあります。
しかし意外にも、スマートフォン市場の規模(市場価値)自体はインドで拡大していることも分かりました。これは低価格帯〜中価格帯のモデルが現地で大きく売上を落としている一方、iPhoneを始めとしたプレミアム価格帯の勢いが増しているためです。
例えば、2022年第4四半期(10月〜12月)では、出荷台数は前年同期比で19%減少しているのにもかかわらず、金額ベースでは34%の増加となりました。
金額ベースでは強いApple
調査を行ったCounterpointによると、成長を大きく後押ししているのはAppleで、同社の「Made in India」の出荷台数は台数ベースで前年比65%増、金額ベースで162%増となっています。その結果、Appleの市場シェア(金額ベース)は12%から25%へと飛躍的に拡大しました。
Counterpointのアナリストが「(iPhoneの製造を現地で手掛ける)FoxconnとWistronは、2022年第4四半期に最も急速な成長を遂げた」と述べるように、2021年第4四半期では3.9%だったFoxconnのシェアは一年後に8.6%へと急拡大しています。
Appleは近年、iPhoneの生産拠点を中国からインドへと移しており、将来的には全体の25%をインドで生産する予定だとされています。
Source:Counterpoint via AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-530417/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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