【GoodsPress 2023上半期AWARD】
ロボット掃除機から始まった、充電ステーションを活用するゴミ捨て回数の低減やモップ掛けなどの拭き掃除への対応が、スティック掃除機にも広まり始めている。そんな掃除機の中から、2023年上半期に登場したスティック&ロボットタイプの注目モデルを厳選した。
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掃除機に関する近況について、家電ライターのコヤマタカヒロさんは“個性を強める”傾向が強いと見ている。
「スタンダードなスティック掃除機やロボット掃除機は機能の向上が落ち着き、差別化のためにも明確な付加機能が求められるようになってきました。そのひとつがシャークで積極的に採用している自動ゴミ収集ドックの採用です。ロボット掃除機では標準化しつつあり、これがスティック掃除機まで広がるのか注目が集まっています」
拭き掃除の機能がスティック&ロボット掃除機に搭載されるようになってきた背景については、どう見ているのだろうか。
「水拭きができるスティック掃除機は中国市場で盛り上がっており、それが日本に輸入されたかたちと言えるでしょう。例えばアンカーの最新スティック掃除機は、高温スチームを搭載し、さらに機能面で上を行っている印象です。ちなみに、ロボット掃除機に関しては、静音性の高さや障害物回避といった付加機能が、差別化のポイントとして注力されるようになってきています。SwitchBotの小型モデルも日本市場向きの注目株のひとつで、ゴミ収集ステーションが付属し、集じん容量が少ない小型掃除機の弱点を払拭しています。チェックしてみてください」
家電ライター コヤマタカヒロさん
掃除機や洗濯などの生活家電について詳しく、キッチン家電もこよなく愛する実践派のデジタル家電ライター。ノートPCをはじめとするデジタルガジェットの造詣も深い。
ー掃除機部門ー
<大賞>
■床に付着したさまざまな汚れを吸引と水拭きで一網打尽!
アンカー・ジャパン
「コードレス水拭き掃除機 マッハ V1 Ultra」(直販価格:11万9900円)
洗浄力の高いオゾン水による拭き掃除と、110°Cのスチーム噴射などによる拭き掃除ができる、新カテゴリーの掃除機です。皮脂汚れや食べこぼし、ベタつきを取り、除菌もできます。掃除後のブラシはオゾン水による洗浄&乾燥もできるのが◎(コヤマさん)
同社のバッテリーテクノロジーを応用して、業界トップレベルの“16800Pa”という強力な吸引力を実現。最大で82分使える。指1本で軽く支えるだけでも本体がスイスイと自動的に前進するので取り扱いがラクだ。ハイパワーながら騒音が気になりにくいのも美点。
▲液体と固形を問わず、多様な種類の汚れを高温スチームの連続噴射で簡単にキレイに! キッチンの油汚れ、落ちにくいクレヨンでの落書き、口紅など手強い汚れも落とせる
▲ブラシの洗浄、除菌、乾燥まで、ボタンひとつで自動的に行えるセルフクリーニング機能を搭載。掃除後の面倒な洗浄、乾燥作業が不要だ。掃除後のイヤなニオイも気にならなくなる
▲使わない時にはスッキリと立て掛けておけるのもポイント。インテリアにマッチするデザインなので、リビングやダイニングに置いておきやすく、必要な時にサッと取り出して掃除できる
<汚れが丸見えで賞>
■LEDで微細なホコリまで可視化して逃さない!
ダイソン
「Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46 ABL」(直販価格:10万4211円)
光源がLEDに変更された“Fluffy Opticクリーナーヘッド”が、床面のより広いエリアを照らすので、ホコリなどの汚れをハッキリと確認できます。吸引したゴミの大きさと量から汚れ具合を可視化できるのもポイント(コヤマさん)
ウイルスを含む0.1ミクロンもの微細な粒子を99.9%捕らえられるHEPAフィルター搭載で、排気までもキレイに。また最適な角度のLED光で床を照らすことで、肉眼では見えないホコリまでも従来モデルの2倍もの量を可視化できる。
▲ヘッドに備わるレーザーの光を、床上7.3mmの高さから照射。床に落ちている細かい ゴミが見つけやすく、取り逃しを防げる
<隅々まできれいにできるで賞>
■ハンディクリーナーに早変わり!操作しやすいヘッドで隙間もきれいに
シャークニンジャ
「Shark EVOPOWER SYSTEM STD+ コードレススティッククリーナー CS150JAE」(4万9500円)
本体のダストカップは容量が非常に小さいものの、自動ゴミ収集ドックがゴミを自動的に吸引してくれるので、頻繁にゴミ捨てをしなくてもいい。本体はスリムですがヘッドが大きく、広い範囲を効率よく掃除できます(コヤマさん)
同社が独自開発したブラシレスパワーフィンが、フローリングからカーペットまで、さまざまな床にしっかりと密着。大きなゴミから細かいホコリまで、一度により多くのゴミを取り除ける。毛が絡みにくいのも魅力だ。
▲掃除機本体を戻すだけで、ダストカップに溜まったゴミを吸引する自動ゴミ収集ドックが付属。約30日分のゴミを溜めておける
▲片手でリリースボタンをつまむだけでハンディクリーナーに早変わり。家具や棚上のゴミに気づいたらサッと掃除できる
<手間なしで賞>
■拭き掃除したモップ部分の清掃&乾燥までメンテフリー!
エコバックス
「DEEBOT T20 OMNI」(17万9800円)
吸引と拭き掃除に対応し、ブラシのメンテナンスも可能な全自動クリーニングステーションがセットに。カーペットなどを検知したらモップをリフトアップする機能が搭載され、拭き掃除の使い勝手がアップしました(コヤマさん)
D-ToF技術を応用したマッピング機能“TrueMapping 2.0”や障害物回避システム“3D物体回避(TrueDetect)3.0”などを採用。「吸引」「水拭き」「吸引と水拭き」「吸引後水拭き」の清掃モードを使い分けられる。
▲全自動クリーニングステーションは、本体にたまったゴミの収集に加えて、モップへの給水、汚れたモップの洗浄、熱風乾燥まで行う
<コンパクトで賞>
■イスの脚部が林立するテーブル下をコンパクトなボディできれいに!
SWITCHBOT
「SwitchBot K10+」(5万9800円)
コンパクトなので机の下や椅子の間など狭い場所にもスイスイと入れます。ゴミ収集ステーションが付属し、ゴミ捨ての手間がかからないのも魅力。ゴミの吸引との同時利用はできませんが、拭き掃除にも対応しています(コヤマさん)
コンパクトなボディでありながら、高性能モーターの採用によって2500Paレベルの強力な吸引力を実現。ゴミだけでなく猫砂や細かいホコリ、食べカスもしっかりと吸い取る。スマホアプリによる各種時間設定にも対応。
▲片方の手でサッとつかめるφ248mmのコンパクトサイズ。重さは約2300gで、戸建て住宅の各階を掃除する際にもラクに持ち運べる
※2023年6月6日発売「GoodsPress」7月号34-35ページの記事をもとに構成しています
>> 特集【GoodsPress 2023上半期AWARD】
<取材・文/コヤマタカヒロ、ナゴヤリュータ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/538378/
- Source:&GP
- Author:&GP
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