Appleが、折りたたみデバイスに搭載するディスプレイに関する特許を更新、および、新たに出願したことが確認されました。
更新された特許は折りたためるディスプレイに関する傷の自己修復機能に関するもので、新たに出願されたのは折りたためるディスプレイの耐久性を向上させるためのものです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleが、折りたたみデバイスに搭載するディスプレイに関する特許を2件出願した。
2. 1件目の特許には、折りたためるディスプレイにタッチパネルや各種センサーを組み込むことが記されている。
3. 2件目の特許には、折りたためるディスプレイのディスプレイパネル下にバネを組み込むことで、圧力が加わった際の耐久性を向上させるアイデアが記されている。
折りたためるディスプレイに、タッチパネルなどを組み込む
米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2023年7月27日、Appleが出願した「フレキシブルなディスプレイを持つ電子機器における自己修復機能」の特許を公開しました。
フレキシブルなディスプレイとは、折りたためるディスプレイのことを示しています。
Appleは2022年11月に折りたためるディスプレイにおける傷の自己修復機能に関する特許を出願しており、今回の特許はその内容を更新するものになります。
新たに追加されたのは、折りたためるディスプレイはタッチスクリーンでも良いと記載されている部分で、自己修復機能だけに特化していた以前の特許と比較し、実製品に搭載されるディスプレイの構造を前提としたものになっています。
Appleは、折りたたみiPadや折りたたみMacBookを開発中と噂されていますので、今回の特許更新は開発過程における新たなアイデアを取りあげたものかもしれません。
バネを用いて、ディスプレイに加わった圧力を吸収
一方、現地時間2023年7月19日に世界知的所有権機関(WIPO:World Intellectual Property Organization)に出願されていたのは、「フレキシブルなディスプレイを持つ電子機器」と題された特許で、折りたためるディスプレイに何らかの物体が当たった場合の損傷を防ぐことを目的としたものです。
そのために、折りたためるディスプレイにおいてディスプレイパネルと支持用の金属製フレームとの間にバネを設け(下記図表4)、ディスプレイパネルに物体が当たった際にバネで圧力を吸収し、損傷を防ぐことが検討されています。
SamsungはAppleの要請により折りたたみMacBook向け有機EL(OLED)ディスプレイを開発しており、重要課題として「圧縮応力を高め、割れや傷への耐久性を向上させる」「ペンなどがディスプレイに落下した場合の耐久性を高める」ことが含まれると述べていました。
WIPOに出願された特許は、これら2つの課題を解決するために用いられる可能性があります。
Source:USPTO, WIPO via Patently Apple (1), (2)
Photo:Tech Limited(@TechLimitedOne)/Twitter
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-547059/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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