2017年時点では700以上存在したスマートフォンブランドが、現在(2023年)は約250しかないことが、調査会社Counterpoint Researchの調べで明らかになりました。
しかも消滅したスマホブランドのほぼすべてが、ローカルのブランドであるとのことです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 2017年に700以上あったスマホブランドが現在は約250まで減少している。
2. 市場から姿を消した約500のスマホブランドのほぼすべてがローカルブランド。
3. 技術開発力などで中小ブランドは大手に叶わず、今後さらにその数は減る見通し。
過去6年間で3分の2まで減少
世界の70以上の主要市場におけるスマホブランドの売上を追跡する、CounterpointのGlobal Handset Model Sales Trackerによると、スマホの登場以来スマホブランドの数は年々増え続け、ピーク時の2017年には720ブランド以上が存在していたそうです。
しかし2023年現在、一定数の売上があるスマホブランドの数は約250、ピーク時の3分の2まで減少してしまいました。
Counterpointは、ユーザーベースの成熟、スマホの品質向上、それに伴う買い替えサイクルの長期化、世界経済の影響、4Gから5Gへの移行などにより、徐々にスマホブランドの数が削られていったと分析しています。
たとえば一時期は勢力を伸ばしたインドのMicromaxやバングラデシュのSymphonyは、過去5年間で大きくシェアを落としています。
市場から姿を消したスマホブランドのほとんどがローカルブランド
Counterpointによれば、この5年間で市場から姿を消した約500のスマホブランドのほぼすべてがローカルブランドです。そしてこれらのブランドは低価格を売りに、アジア太平洋地域、ラテンアメリカ、中東、アフリカなどを主戦場としていました。
しかしスマホの技術革新が進むにつれ、研究開発に莫大な投資が継続して行えるAppleやSamsungといった世界的企業に対し、資金力のないローカルブランドは淘汰されていきました。マーケティングや広告宣伝でも、中小スマホブランドでは大手に太刀打ちできませんでした。
スマホブランドは今後さらに淘汰される
中小のローカルスマホブランドが生き残れなかった理由を、Counterpointはさらに3つ挙げています。
- 仕様、デザイン、ブランドの価値、エコシステムの統合などに対する市場の需要に応えられなかった。
- Xiaomi、OPPO、vivoといった中国ブランドの台頭。
- 新型コロナウイルスの影響と部品不足。
Counterpointは、スマホブランドは今後さらに淘汰されて数が減少し、一方で世界的な大手ブランドがさらに力をつけていく、と予想しています。
Source:Counterpoint via Gizmochina
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-554632/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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