Vision Proに黄信号?生産目標を半減、次世代モデルも延期の噂

Apple Vision Pro
 
2023年の世界開発者会議(WWDC)で存在が明らかになった、Appleの複合現実(MR)ヘッドセットVision Proについて、生産計画が大きく修正されたのではないかとの観測が浮上しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Vision Proは100万台の生産が噂されていたが、40万〜60万台ほどになる見込み。
2. 価格の高さやパーツの生産能力に課題があることが浮き彫りに。
3. 次世代モデルの登場は2027年以降になるかもしれない。

生産目標を半減か

Apple製品に関する精度の高い予測で知られるミンチー・クオ氏によると、2024年におけるVision Proの出荷台数は、40万台〜60万台ほどになる見込みです。
 
一部のアナリストらの間でVision Proは、2024年に100万台ほどの出荷台数になると予想されていました。しかし発表前から懸念されていた価格の高さに加え、搭載されるマイクロ有機EL(OLED)ディスプレイの低い歩留まりなどから、Appleが生産目標を引き下げたことが報じられていました。

廉価版の2025年登場も白紙に?

さらにクオ氏は、2025年に登場が期待されている、廉価版のVision Pro(第2世代)リリースの計画をAppleが白紙にした可能性についても触れています。
 
同氏の見方では、Appleも3,499ドル(約52万円)もするデバイスの価格がネックだと考えているそうで、次世代モデルが登場するのは、大量生産の準備が整う2027年前半になるとのことです。もしクオ氏の予測が正しければ、Appleは初代Vision Proで3年間戦い続けることになる計算です。
 
既存のライバル製品と大差のないデバイスでは、仮想現実(AR)デバイス市場を開拓するには力不足である一方、高性能だとコストが大きな課題としてのしかかるというジレンマが改めて浮き彫りになった格好です。
 
HomePodに続く、Appleの黒歴史にならないことを祈るばかりです(HomePodは2021年の製造終了から2年後に第2世代が登場しましたが)。
 
 
Source:Medium/郭明錤 via AppleInsider
(kihachi)


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