Apple Cardの利用者は1,200万人を突破。キャッシュバックは10億ドル以上

Apple Card
 
Appleは、独自のクレジットカードApple Card」のユーザー数が米国で1,200万人以上を突破し、利用者は2023年に10億ドル(約1,477億円)以上のDaily Cashを受け取った発表しました。Daily Cashは、Apple Cardで決済することで最大3%のキャッシュバックを受け取れる報酬プログラムです。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.Apple Cardのユーザー数は米国で1,200万人以上を突破。
2.昨年、ユーザーが受け取ったDaily Cashは10億ドル以上。
3.Apple、Apple CardにおいてGoldman Sachsと提携解消の可能性が高い。

大多数がDaily Cashを普通預金口座に自動入金

2019年にApple Cardが登場してから5年が経過し、使いやすい支出管理ツールからApple Card Family普通預金口座(Savings account)など、Apple Cardはクレジットカード体験を刷新し続け、ユーザーがより健全な経済生活を送れるように設計された機能を提供しているとAppleは述べています。
 
同社によると、Apple Cardユーザーの大多数がDaily Cashを普通預金口座に自動入金することを選択しており、約3分の2のユーザーが、紐付けされた銀行口座から追加資金を入金しているということです。Appleの普通預金口座は現在、4.50%の高利回りの年利を提供しています。
 
同社はまた、Apple Card利用者の約30%が月2回以上の支払いを行なっており、100万人以上のApple CardユーザーがApple Card familyを介してカードを家族と共有していることも明かしました。約60万人のユーザーは、配偶者、パートナー、または信頼できる成人とApple Cardを共有しているということです。
 
なお、AppleはApple Cardの審査に通らなかった人向けに「Path to Apple Card(Apple Cardへの道)」というプログラムを用意していますが、20万人以上がプログラムに申し込み、財務状況を改善するプログラムの示すステップに従った結果、Apple Cardが発行されたとのことです。
 
日本国内でのApple Cardの登場が期待されていますが、現在も日本で発行される見通しは立っていません。もし、日本でApple Cardが発行され、米国同様に高金利を提供する預金口座を開設できるようになれば、多くの人がApple Cardに乗り換えるのではないでしょうか。

Goldman Sachsとは提携解消か

Appleは現在、Apple CardにおいてGoldman Sachsと提携関係にありますが、この提携は解消される可能性が高く、次のパートナーの最有力候補としてChase Bank(JPモルガン・チェース銀行)が挙がっています。
 
Goldman Sachsは、Apple Cardによって同社のクレジットカード事業の損失が拡大していることを明かしていたにも関わらず、2022年に提携契約を2029年まで延長しました。しかし、2023年11月には、AppleがGoldman Sachsに対して今後12カ月〜15カ月以内に提携契約を終了することを提案しており、これにはApple Card及び普通預金口座サービスが含まれることが報じられています。
 
これまで報道された内容からすると、Appleは近い将来、Goldman Sachsと提携解消に至る可能性が高く、現在のApple CardのDaily Cashや預金口座の年利などにどのような影響が出てくるのか注目が集まります。
 
 
Photo:Apple
(m7000)


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