iPhone16/16 Proの初期在庫は少なめ?製造台数が昨年以下とクオ氏指摘

年内の製造台数が1億台に迫る可能性があると予測されていたiPhone16シリーズについて、アナリストのミンチー・クオ氏が、その予測は楽観的すぎたかもしれないと述べています。

クオ氏の予測が正しければ、iPhone16シリーズへの需要に対して初期在庫数は十分ではないことも考えられ、発売直後はしばらく品薄になると考えられます。

TSMCのチップ製造台数はそれほど増えていない可能性

クオ氏がiPhone16シリーズの年内の製造台数はそれほど多くないと予測した理由は、A18を製造するTSMCと、ペリスコープレンズによる光学5倍望遠カメラモジュールを供給するLargan Precisionの今後の業績見通しに基づくものです。

この中でTSMCは、2024年下半期(7月〜12月)のチップ製造数が急に増加した事実はない、Largan Precisionは、ハイエンドスマートフォン向けカメラ関連部品の受注数は昨年同時期と変わらないと述べています。

iPhone16シリーズの年内の製造台数が15シリーズ下回る?

それらの情報をふまえてクオ氏は、iPhone16シリーズの年内の製造台数は約8,700万台と予測、2023年下半期(7月〜12月)に製造されたiPhone15シリーズの製造台数である約9,100万台を下回る可能性が高いと説明しています。

Wedbushのアナリストは、iPhone6以来の需要増を予測しているが

iPhone16シリーズは、Apple Intelligenceへの期待から販売台数が大幅に増加し、iPhone6シリーズ以来のスーパーサイクルに突入する可能性があるとWedbushのダニエル・アイブス氏などが伝えていました。

その場合、iPhone16シリーズ発売直後の需要に対して在庫数が少ない状態になり、お届け予定日までの待ち日数が長い状態がしばらく続くことが懸念されます。

Apple Intelligence目的での初期需要はそれほど多くない?

一方でクオ氏は、年内に提供されるApple Intelligenceによる新機能は米国向けにその一部だけであり、それを理由にiPhone16シリーズの販売台数が増加するとの予測は楽観的すぎたかもしれないと記しています。

ただし、iPhone16 Proは6.3インチ、iPhone16 Pro Maxは6.9インチにディスプレイサイズが拡大されるとの噂がありますので、これが事実であればこれまでもそうだったようにチップやカメラが中心の更新時よりも機種変更需要が増加すると思われます。

Source:郭明錤 (Ming-Chi Kuo)/Medium

Photo:Apple Explained/YouTube


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