旅のエキスパートたちが選ぶイチオシスーツケース5選【&GP 旅モノグランプリ2024】

【&GP 旅モノグランプリ2024】

初めて行く街や国はもちろん、何度も通うお気に入りの場所だって、"旅"はいつでもワクワク感を味わわせてくれるもの。そんな旅を快適にしてくれるのが、旅モノ=旅行用品です。モノメディア「&GP」ではこれまで、数多くの旅モノを紹介してきました。そこで今回、それらの中からオススメアイテムを決めるべく「&GP 旅モノグランプリ」を開催。旅行のエキスパートと編集部の旅好きが厳選した“旅モノ”を10のカテゴリーに分けてご紹介していきます。

▲「&GP旅モノグランプリ2024」選考委員会:(左から)&GP編集長/澤村尚徳、フォトグラファー・ライター/村田尚之氏、航空・旅行アナリスト/鳥海高太朗氏、旅ライター/相川真由美氏、&GP旅モノ担当/円道秀和

 

■旅行カバンといえばやっぱりスーツケース

空港はもちろん船に鉄道と旅する手段は数あれど、旅の荷物を運ぶうえで必要なものの代表格といえばスーツケース。着替えはもちろん、日用品に仕事道具やお土産などまるっと入れてスムーズな移動をサポートしてくれる強〜い味方であると同時に、新調するとなると種類が多くて「どれがいいのかわからない!」と悩むアイテムでもあります。

流行りのフロントオープンタイプに、動きが滑らかな車輪、ビジュアル重視に大容量に日本製。価格はもちろん、どこにこだわるのかで選ぶ製品やブランドも変わってくるものです。そこで、「どのスーツケースを選ぶべき?」「こんなの使ってる」などスーツケース選びのコツと、オススメスーツケースを5つご紹介します。

*  *  *

円道 みなさんいつも使っているスーツケースってどのサイズとブランドですか?

鳥海 僕は軽さと頑丈さを重視してRIMOWAを4台使ってます。小さいもの2台は機内持ち込みサイズ、大きいもの2台は預け入れ用。(荷物は)1週間の滞在でも90Lは下回るかも。基本的に空いた場所には水とかお茶のペットボトルを入れてますね。

村田 実は鳥海さんと丸かぶりで、僕も同ブランドで大中小と3台持ち。アルミよりもポリカーボネート派。リペアが利くのが重要。長く使い続けられるのも大きい。

円道 僕はエースですね。前世代の「マックスパス」を使ってますが、車輪の滑らかさが段違いなことと、ロックがかかるのが便利すぎて手放せない。

相川 私はエースの「プロテカ コーリー」を国内用。サムソナイト「スピナー」を海外用に使い分けてます。軽さとカラバリが大事。

円道 軽さで言えば、サムソナイト。最近出たばかりのSamsonite RED「トイズ エックスピー スピナー68 エキスパンダブル」は、ビジュアルも含めてとんがっていていいんですよね。テーブルなったりして、“冒険者たち!”って感じで。編集長はどうですか?

澤村 僕は、グローブ・トロッターの100Lと、ミレストの「STLAKT 3WAY ボストンキャリー」を使ってる。ミレストは、階段上がる時に縦で持てたり、椅子にロックしたり、わかっている仕様がいいのよ。

円道 ソフトとハードと選ぶ時のこだわりってあります?

鳥海 飛行機旅なら預けるか預けないかで変わってきますよね。預けるときは圧倒的にハード。ペットボトル入れるから。

円道 逆に我々のようなメディア業界的には、服とかを大量に撮影で持っていく場合はザ・ノース・フェイスの「ベースキャンプローリングサンダー28インチ」の人が多いですね。THULEの「Thule Subterra 2 Check-in Suitcase Wheeled Duffel 70cm」も新しめの製品ですが、引いたり背負ったりとフレキシブルなのが便利です。

相川 機内持ち込みだと、エースの新作「マックスパス4」のフロントオープンが圧倒的に便利ですよ。

村田 オーバーヘッドビンに入れてもPCが取り出しやすいし。シートポケットにPC入れっぱなしもイヤだから。これは重宝しますよ。

鳥海 ちなみに預け入れ荷物の場合、僕は90Lとかもそうだけど、やっぱり個人的には“大は小を兼ねる”と思ってます。

澤村 うんうん。あともうデザインを含め好みの世界なのかなって。

鳥海 そう、スーツケースは宗教みたいなものですよね。

 

ースーツケース部門ー

<大賞>

■フロントオープンで取り出しスムーズ! たっぷり入れて機内へ持ち込めます

PCなどの機材が空港・機内問わず取り出しやすいのはありがたい!(村田さん)

とにかく走行時の滑らかさが段違い。一度ぜひ体験みてほしい(円道)

エース
「PROTECA マックスパス4(40L)」(8万1400円)

最大の特徴は、指一本&ワンタッチで開閉するロックシステムで、フロントポケットからスムーズにPCやタブレットが取り出しできること。さらにコンパクトな見た目ながら荷物がたっぷり入る40L。ボディは細かな傷が目立ちにくいマット仕様でハードなビジネスマンや旅人にもぴったりです。サイレントキャスター搭載で移動時の音も低減。独自開発のベアロンホイールで滑らかな走行をサポート。なお、LCCの機内持込に対応した29Lバージョンの2サイズ展開です。

ーMaker’s Recommendー
機内持込サイズで、なんと40Lも入るので、3~4泊の旅にも使えます。新開発のワンタッチオープン式フロントポケットによって、荷物をスピーディに取り出せるようになりました! 旅行にも出張にも大活躍します。(エース 広報/森川さん)

>> プロテカ

<トレンド賞>

■トレンド感マシマシのビジュアルが◎。取り外しOKのポーチもイイ

外してハンギングオーガナイザーとして使えるのはいいよね(澤村)

ビジュアルの良さはもちろん、テーブルにできたりギミックが楽しい(相川さん)

Samsonite RED
「トイズ エックスピー スピナー68 エキスパンダブル」(4万5100円)

“自分らしい旅を望むトラベラー”をコンセプトに誕生したTOIIS XPは、冒険心溢れる旅にはもってこいのギミック満載。例えば、外装シェル部分の長さ調整可能なストラップもそのひとつ。カップやボトルなどちょっとした小物の固定が可能です。アウトドアでのテーブル使用も想定し背面には4つの突起も。内装部分のポケット付きディバイダーは、ハンギングオーガナイザーとしても活用でき、ミニマルな旅にひと役。アウトドアシーンでの走行に嬉しい大型タイプのホイール採用&他とは違う個性的なグリーンやアイボリーとどこまでもワイルド!

>> Samsonite RED

<大容量賞>

■とにかくガッツリ詰められる! ファション業界御用たちの、耐久性抜群の頼れる1台

長めの旅行や荷物を多く持って行きたいときにこれは確実に頼りになる1台ですね(鳥海さん)

スタイリストさんが使っているイメージ。編集部にも愛用者がいます。大容量&使い勝手の良さはお墨付き(円道)

ザ・ノース・フェイス
「ベースキャンプローリングサンダー28インチ」(5万3130円)

名作「ローリングサンダー」シリーズがアップデート。洗練されたデザインなうえ、95L大容量で、機材から服まで旅やアウトドアに必要なモノが丸っと収納可能です。1000デニールのTPEファブリックラミネートを採用し高い耐久性を保持しながら、汚れや水濡れにも強いのが嬉しいところ。レッド×ブラックのウィーラーハンドルもアクセントに。荷物を引く際の安定感も抜群。合計4か所装備のグラブハンドルで荷上げ時もラクなうえ、手持ちでの移動もスムーズ。なお、悪路でも安心の9cmホイールも◎です。

>> ザ・ノース・フェイス

 

<フレキシブル賞>

■使いやすさを追求した3WAY仕様!ガバッと開いて出し入れもスムーズ

このサイズ感で、手に取りやすい価格はいいですね(鳥海さん)

愛用中の一品。トップがガバッと開いて、PCだとかを入れておけるのが便利(澤村)

ミレスト
「STLAKT 3WAY ボストンキャリー」(2万4200円)

最大の特徴はキャリー、手持ち、ショルダーと使用シーンによって3WAYで使い分けができること。容量は約42Lと出張や旅にベストなサイズ感です。小物収納向けの外ポケットは2カ所装備。縦置き・横置きどちらでも開閉しやすいワイドY字ファスナーを採用し、ガバッと開くので奥まで荷造りや荷物の取り出しもラクチン。防犯対策用に、ロープ式のカラビナロック付きで、椅子などにくくりつけられ安心感もプラス。目立ちにくいロゴも使いやすいんです。

>> ミレスト

 

<スマート賞>

■シンプル&スマート。90Lで装備からお土産までどんとこい!

フロントとセンターオープンの2種類が使えるのがいいですね(村田さん)

元はクルマのキャリアやルーフボックスで有名な会社。だからこそ堅牢性や耐久性など安心材料が揃ってる(澤村)

THULE
「Thule Subterra 2 Check-in Suitcase Wheeled Duffel 70cm」(6万9850円)


どこに入れたっけ?で空港や出発前にバタバタするなら、シンプル&スマート設計のダッフルバッグをチョイス。センターオープンなら左右にガバッ、フロントオープンなら向かって右側のメッシュ側だけ開けるので、出し入れが多いものはこちらに収納を。メッシュの仕切り版は折りたたみ式でくるっと丸めて留められます。サイドハンドルは磁石入りでパチっとくっ付くなど細かな配慮も。素材は800Dナイロンで耐水加工済みです。荷物が少なめの時は外側のコンプレッションストラップでギュッと閉めれば全体サイズも縮小します。

>> THULE

 

>> [特集]&GP旅モノグランプリ2024

<取材・文/&GP>

 

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