iPhoneから銀行のWebサイトにログインしようとしたり、チケットやWebサービスの支払いで決済情報を入力しようとしたりすると、なぜか弾かれてしまう。何度やっても上手くいかない。そして、何・故・だ・か・分・か・ら・な・い…。ここ数年で、そんな場面に出合うことが何度かありました。
おそらくは、iPhone側でプライバシーとセキュリティ関連の機能が強化されているのが原因なのでしょう。こんなとき、「設定」アプリからいくつかの項目を操作することで、無事に操作を終えられました。
こうしたトラブルでは裏で何が起きているのかを把握できないため、あくまでも対症療法的なTipsにはなりますが、筆者の体験談を交えつつ、実際にやってみて上手くいった手順を紹介します。ログイン操作や決済情報の登録などで困っている方のお役に立てば幸いです。
※本稿で紹介する操作手順は、iOS 26.4のものです。OSのバージョンが異なると手順や詳細が異なることがあります。
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
■筆者が経験した事例をざっくり紹介
そもそも、筆者がこの手のトラブルを最初に経験したのは、4〜5年前にオンラインでコンサートのチケットを購入しようとしたときでした。
そのときは、購入に必要なアカウント登録や決済情報など必要な手順を入力していって、いざ…と思ったら、Webページに弾かれてやりなおしを迫られました。決済が上手く実行されず、入力からやり直しになったのです。しかも、それが(確か)販売から早いものがちで抽選に応募できるようなタイプのチケットだったこともあり、楽しみにしていたコンサートのチケット購入に応募もできず、「なんでだよっ!」と天を仰いだことを覚えています。
そんな経験をちょくちょく繰り返し、今年に入ってからも2度同じような経験をしました。
ひとつは銀行・決済系のWebサイトへログインして、クレジットカードの明細をチェックしようと思ったら、何度やっても弾かれるという事態でした。ログイン画面には、「ログインできませんでした。少し時間をおいて試してみてください」と表示されるだけ。ヘルプページや対策を検索しても「別のブラウザで試してみてください」などと表示されるだけです。しかし、確認できるエラーや対策を実施してもうまくいくことはありませんでした。
もうひとつは契約しているドメインの管理会社が変わったので決済情報の登録しなおしを迫られたときに、支払いに使いたいクレジットカードをなぜか登録できないという事態でした。サービスサイトが英語版だったこともあり、まともなヘルプページも用意されていない。こちらは本当にお手上げでした。
そしてどちらも、まさかiPhoneの設定のせいだとは思わないので、何度も同じ操作を無駄に繰り返してしまいました。しかし、設定を変えたら、びっくりするくらい正常に操作が進みました。
筆者はネットワーク系の技術には疎いので、実際の通信時にどのような技術が動いているのかはわかりません(もしかしたらサービス提供側のサーバの問題がタイミング的にたまたま重なっただけの可能性もゼロではありません)。ただ、おそらくはここ数年で強化されたプライバシー関連の機能が複数動作することで、ログインや決済を担うサービスサイト側から拒絶されている可能性が高いと思います。
以降は、筆者が実際に変更してみた設定項目を紹介します。
■設定を変えて上手くいった項目一覧
実際に筆者が行った操作は、プライバシー関連の設定項目をまとめて緩めるということでした。「なんかわからないけど弾かれる」そんなときには、これらの設定をチェックしてみることを勧めます。
なお、それぞれの設定項目が裏でどのような挙動を制御していて、どのように役立っているのかの解説は、本稿の意図するところではないので割愛します。
とにかく目的の操作を終えるため、ひと通りの設定項目を変更し、すべての操作が完了した後にプライバシーやセキュリティのレベルを保つために元に戻すというのが良いでしょう。
では以下、トラブルがあったときに、筆者が設定の変更を試してみることにしている項目の一覧です。
1)iCloudの設定「プライベートリレー」をオフに(※iCloud+を購読している場合のみ)
2)Safariの設定で「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオフ
3)Safariの設定で「IPアドレスを非公開」の設定を「オフ」に
4)Safariの設定で「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」はオフに
5)Safariの設定で「すべてのCookieをブロック」もオフに
また、それぞれについての、設定アプリ内での手順操作は以下の通り。
▲iOSの「設定」アプリを開き、最上部のアカウントアイコンをタップ。続けて「iCloud」をタップ
▲画面は「iCloud+」を購読中のもの。ここでは画面をスワイプアップし、「プライベートリレー」をタップ
▲「プライベートリレー」のスイッチをタップし、「明日までオフにする」または「プライベートリレーをオフにする」を選択
▲「設定」アプリで最初の画面まで戻り、最下部にある「アプリ」をタップ。「S」の欄に表示される「Safari」を選択
▲Safariの設定画面をスクロールしていき、プライバシーとセキュリティの欄にある「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオフにする(※上記の説明画面はオンの状態)。また「IPアドレスを非公開」を選び、次画面で「オフ」を選ぼう
▲Safariの設定画面まで戻り、最下部の「詳細」を選択。「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」を選び、次画面で「オフ」を選ぶ。再び「詳細」画面で、「すべてのCookieをブロック」がオフになっているかも確認
* * *
筆者はいつもこうした設定項目をまとめて変更・確認してしまうので、どの設定項目を変更したことで、どのログインサイトや決済情報の登録画面で弾かれなくなったのかは、正直特定できていません。この手のトラブルはいつも急に訪れますし(そして、設定を変更せずともログインできてしまうような日もあったり…)、ネットワーク×プライバシー・セキュリティ系機能の挙動はブラックボックスも多く、余裕を持って正確に検証することが難しいんですよね。
そんなわけで、トラブルに遭遇したときには、まず上記の一覧に該当する設定項目があるかどうかをチェックし、設定を変更してみることをお勧めします。
もちろん、人によって端末の世代やOSバージョン、契約キャリア、iCloud+の契約状況、日頃オンにしている設定などはバラバラです。上記の対策はあくまでも筆者が試して上手くいったものでしかありませんので、上手く動作するか、すべての方の困りごとを解消できるかは保証できません。
しかし、それでももしログインや決済情報の登録でお困りの際に、うまくいく糸口になればと思います。
ちなみに、Macからの操作が上手くいかなかった場合も、類似の設定を変更することでうまくいくことがあったことを、最後にお伝えしておきます。
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- Source:GoodsPress Web
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