
中国BOEが、第8.6世代OLED製造ラインを用いたiPad向け有機EL(OLED)ディスプレイの試作をまもなく開始するとの見通しを、市場調査会社が伝えています。
ガラス基板が大きい第8.6世代OLED製造ラインを用いることから、BOEが試作するのは2027年モデルのiPad Air向け11インチおよび13インチパネルの可能性もあります。
iPad mini向けOLEDはSamsung Displayが独占
AppleはiPad Proに続き、iPad miniとiPad AirへのOLEDディスプレイ搭載を計画しているとみられています。
このうちiPad mini向けOLEDディスプレイはSamsung Displayが独占受注し、量産が行われているとの情報があります。
第8.6世代OLEDでもSamsung Displayが先行
第8.6世代OLED製造ラインは、11インチ以上のタブレットやラップトップ向けOLEDディスプレイなどの製造に適しており、大型パネルでも効率よく生産できる利点があるとされています。
第8.6世代OLED製造ラインの整備ではSamsung Displayが先行しており、年内に発売されると噂のM5 ProおよびM5 Max搭載MacBook Pro向けOLEDディスプレイを量産しているとの情報があります。
Apple向けOLED供給数が減少を続けるBOE
BOEがこうしたサイズのOLEDディスプレイをAppleから受注できるかどうかは、要求される品質や歩留まり率(良品率)の基準を満たせるかにかかっています。
今回のiPad向けOLEDディスプレイの試作も、すぐに量産へ移行するためというより、Appleの品質確認を受けるための段階と考えられます。
この試作によって品質面での承認が得られた場合でも、定められた期間内に必要な数量を安定して生産し、合意した価格で出荷できるかが次の課題になります。
Appleは品質面で厳しい基準を設けているとされ、量産の安定性という点からBOEの受注数は減少を続けているとの情報があります。
代表的な例では、iPhone16e向けOLEDディスプレイの受注数では他のサプライヤーを上回ったものの、iPhone17eでは大きく減少し、Samsung Displayを下回ったとの報道もありました。
蒸着装置の違いが品質に影響する可能性
第8.6世代OLED製造ラインでは、Samsung DisplayがAppleが好むとされるキヤノントッキ製蒸着装置を導入した一方、BOEはSunic System製を採用したとの情報があります。
装置の違いが実際のパネル品質や歩留まり率にどの程度影響するのかも、今後の注目点となります。
OLED搭載iPad Airは2027年春に発売見込み
OLEDディスプレイを搭載するiPad Airの発売は、2027年春が見込まれています。
搭載されるOLEDディスプレイの量産は、2026年末から2027年初頭にかけて本格化する見通しです。
Photo: Apple Hub/Facebook
- Original:https://iphone-mania.jp/ipadair-606570/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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