HP製ノートPCに忘れ物タグ「Tile」のトラッキング技術が搭載される

「なぜ今までなかったんだろう」と思うことはいろいろある。これもそのひとつだ。HPはCESで、PCとしては初めてTile(タイル)のトラッキングテクノロジーをラップトップに内蔵すると発表した。Tileが初めて内蔵されるのはHPのElite Dragonflyラインで、今年の第1四半期に登場する予定だ。

ベイエリアに拠点を置くTileにとって、この決定の意味は大きい。Tileのテクノロジーが内蔵されたラップトップを購入したら、ラップトップが見当たらないときに追跡するためにスマートフォンにTileアプリをダウンロードする必要がある。当初はひと握りのラップトップのみの対応だが、HPが差別化のためにさらに多くのデバイスにTileを内蔵するようになればインストールベースが大きく成長する可能性がある。

アプリを使って最後に認識されたラップトップの場所を知ることができる。また、ラップトップがWi-Fiに接続されていなくても、電源が入っていなくても、見つけられる可能性がある。自分のスマートフォンとのBluetooth接続の範囲から外れても、Tileのネットワークで探せるためだ。とはいえ、よく使うのは、急いで出かけなくてはならないのにラップトップが洗濯物の山にまぎれて見つからないときだろう。私はそんな経験はないけれど。

探せる距離はTileユニットと同様と思われる。音を鳴らして見当たらないシステムを見つける機能も搭載される。HPはアンケート調査を実施したようで、72%の人が見当たらないラップトップを見つける機能は「とても、あるいはきわめて重要」と回答したという。確かにそうだろう。

価格についての言及はなかったが、Elite Dragonflyの価格は1500ドル(約16万円)からと、HPの中では高価格帯のモデルだ。従って、この機能が搭載されたからといって大幅に価格が上がることはないだろう。

CES 2020 coverage - TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:Kaori Koyama)


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