ついうっかりしてしまう落とし物。アメリカにおける年間の紛失総額は、470億ドル(約5.1兆円)にのぼるというアメリカの調査結果もあるそうです。そんな問題を解決するスマートトラッカー「Tile」が、日本にマッチする理由について、CJ Prober CEOが話してくれました。
落とし物タグ「Tile」とは?
アメリカ生まれのTileは、キーホルダーのように持ち物に取り付ける落とし物防止タグ。スマホとBluetoothで接続し、Tileがどこにあるのかアプリから管理できるようになります。
アプリから操作すれば、Tileから音を鳴らせるのが特徴。「あれ?カギどこに置いたっけ?」と、探し回ることがなくなります。逆に、「スマホどこにいった?」というときも、Tileからスマホを鳴らして探せます。
Tileを取り付けた持ち物を紛失したときは、アプリから「最後にスマホと接続されていた場所」がマップ表示されます。
その場所を探しても見つからない場合は、世界中のTileユーザーが自分のTileを検知する「紛失モード」をオンにすればOK。これは、ほかのTileユーザーのアプリがなくしてしまったTileを検知すると、検知した場所が特定できる仕組み。
自分の周りにたくさんのTileユーザーがいれば、その分だけ見つかる可能性も高くなります。なお、あくまでも検知するだけなので、他のユーザーに持ち物の場所が知られることはありません。
用途に合わせて選べるラインナップ
Tileは全部で4種類のラインナップが用意されています。(Mateは旧型と新型で1種類)
実物を使ってみたところ、特に「Slim」は2.7mmとびっくりするほどの薄さで、サイフに入れても違和感はほとんどなし。シールで接着するStickerは、一眼カメラに付けても、マイクなどのアクセサリーとギリギリ干渉せずでした。
CEOにインタビュー「間接的に誰かのためになる」
bouncyはTileのCJ Prober CEOが来日していた際に、インタビューを行いました。
——来日の目的は?
CJ:今回の来日の目的はまず新製品の発表、そして販売パートナーの訪問です。日本では大変パートナーに恵まれたため、私としても3ヶ月ごとに日本を訪問したいですね。日本は世界でもトップ5に入る市場になっているため、これからも投資を惜しまずに、日本と良好な関係を築いていきたいです。
——日本市場拡大への意気込みを教えてください。
日本市場には、グローバルと同じタイミングで新製品を持ってくるのが重要だと思っています。現在は小売量販店への販売に注力しており、今だと大手の家電量販店のヨドバシカメラや、Amazonで買うことができるようになっています。
マーケティングへの投資も行っていく予定で、新しい分野のためしっかりと確立していきたいです。
——Tileが日本で売れている理由は?
いくつか要因がありますが、日本の文化に適していたのが一番の理由だと考えられます。例えば、忘れ物して誰かに届ける。そんなコミュニティを日本は作っているので、直接ではないにしろ、間接的に誰かをアシストしているという感覚が、日本人に合っていたのだと思います。また、日本に素晴らしい販売パートナーがいたことも重要な要因です。
——Tileをどう使っていますか?
私はTileを多くのことに使っています。バックパック、モーターバイク、ノートパソコン、キーケース、電源コードや、家のリモコン.......などなど、全部で20個を超えています。奥さんは犬の首輪にもつけていますね。
私の友人は自宅の裏庭で猫を放し飼いにしていて、首輪にTileをつけています。猫を探すときにTileを鳴らしていたところ、「音が鳴るとご飯が食べられる」と覚えたようです。愛らしい産物ですね。
——今後の展望は?
ワイヤレスイヤホンなどのメーカーとパートナーシップを組み、今後出てくるたくさんのBluetoothデバイスにTileを搭載していきたいです。そうすることでTileコミュニティが拡大し、Tile同士の探知精度も上がっていきます。
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大事なものに取り付ければ、安心して外出できるTile。自分だけでなく、知らないうちに誰かの大事なものまで見つけてあげられるかもしれません。
CREDIT
Videographer :Marina Maekawa
Writer:のだ ゆうた
SNS:にしまり
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- Source:bouncy / バウンシー
- Author:のだ ゆうた
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