元Apple幹部「初代iPodは企画から10カ月で出荷された」

スティーブ・ジョブズ氏と初代iPod
 
iPod部門担当上級副社長のトニー・ファデル氏が、初代iPodの企画から出荷までのスケジュールを公開しました。

試作品もデザイン案もなく、チームすら決まっていなかった

ファデル氏が2001年1月下旬にiPodのプロジェクトに参加した時はまだ名前さえつけられておらず、その当時のiPodの呼び名は、ハードドライブ搭載のMP3プレイヤー、コードネーム「P68 Dulcimer」だったと言います。
 
ファデル氏はデザイン案を同年3月にスティーブ・ジョブズ氏に提出し、4月に製造パートナーを見つける等、過密なスケジュールを強いられていた様子。
 
1月下旬には名前すらなかったiPodですが、驚くべきことに、年内には出荷されるまでになったそうです。

今のAppleには難しいスピード感

しかし、このスケジュールは現在のAppleには難しいでしょう。
 
今では巨大な企業であることから、月に数百万台もの生産を支えるサプライチェーンの開拓が必要になるからです。さらに2001年と比べ、テクノロジーが劇的に複雑になっていることも、1つの要因です。
 
今は新製品のリリースには2年から3年ほどの期間が空いています。初代iPhoneも、プロジェクトを立ち上げてから2年半ほどでリリースされています。初代iPhoneの場合は一見早く思えますが、調査や研究開発の期間を含めていないものであり、実際にはもっと長くかかっていると考えられています。
 
Appleのスケジュールは不明ではあるものの、これらから推察するに、Appleは常に2年から3年後にリリースされるiPhoneの開発に取り組んでいる可能性があります。
 
 
Source:Twitter via 9to5Mac
(tamakuwa)


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