お茶ひき器で粉末緑茶にしたら健康診断が楽しみになりました

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

早いもので2020年も1月が終わりに近づいています。年頭に立てた目標はいろいろありますが、そのうちの一つが「身体を調える」こと。最近のサウナブームでもよく使われますが、サウナだけではない「ととのえ」です。

話せばおっさんチックになりますが、昨年の健康診断で悪玉コレステロールの数値が若干高めで、運動や食生活など、生活習慣の見直しが急務となりました。

ということでジム通いをはじめ、飽和脂肪酸を減らし、和食中心にするなど食生活も見直し中。いろいろ調べていくうちに緑茶に含まれるカテキンには悪玉コレステロールを低下させる効果が期待できるというのを見つけ「これだ!」と思ったわけです。

日本一の茶どころ出身であり、祖母は茶農家、子供の時から慣れ親しんできた飲み物だけに、導入のハードルが低いという点もありました。

さらに調べていくと、これまたコレステロールを排出するらしいクロロフィルなど、茶がらには結構なお茶の栄養素が残っているとのこと。ということで、これまで抽出した茶しか飲んでこなかったのですが、この際、粉末緑茶を作って飲んでみることにしました。

■粉末ならお茶の栄養素をすべていただける

長年お茶を飲んできましたが、これまで茶がらはほぼ捨ててきました。一時は乾燥させて、脱臭剤として使用してきたこともありますが、手間もかかるためほんの数回で終了。それ以降は、茶がらをどうにかしようと思ったことはありませんでした。

お茶で飲む成分にはカテキン、ビタミンC、ビタミンB1/B2、アミノ酸、水溶性食物繊維、カフェイン、ミネラルが含まれ、さらに茶がらには、カロテン(ビタミンA)、ビタミンE、クロロフィル、不溶性食物繊維、ミネラル、タンパク質などが含まれているそう。この茶がらの成分がこれまで捨てていた栄養素なんです!

今回、購入したのはツインバードの「茶ひき器 緑茶美採」(1万5000円/税別)。正直、購入するかどうか、悩みました。お茶を挽くだけにこの価格。健康診断で判定が「A」だったら、きっと買わなかったと思います。でも診断書に、「動脈硬化になるぞ!」と脅されている身としては、そりゃ、手が伸びるっていうものです(量販店で1万円を切っていたというのもありますが…)。

ちなみに本体のほかに、スプーンとワイドブラシ、粉末緑茶保存缶、レシピブックが付属します。

■粉末にするのはわずか70秒!

本体を見てわかりますが、操作類は「ひきかた」調整ダイヤルとスイッチボタンの2つだけ。

上フタと中フタを外し、緑茶を粉砕室に入れます。緑茶はカッターが隠れない程度の、1回に10gまで。入れたら中フタと上フタをして、「ひきかた」ダイヤルを調整し、ボタンを押します。

用途に合わせてひき目を選びますが、ふりかけにしたり、炊き込みご飯にしたりする場合は「あらめ」、お茶として飲んだり、ドレッシングにしたり、液状にする場合は「こまかい」を選びます。

煎茶を入れて「こまかい」にしてボタンを押すと、わずか70秒で運転停止。あっという間に粉末緑茶が作れてしまいます。

ちなみに、当初はあまり信用していませんでした。というのも、普通のフードカッターを逆にしただけ(に思える)の構造だし、こんな大きな刃で細かくできるのか、半信半疑でしたが、見事にサラサラの粉になっていました。

▲左が挽きたての粉末緑茶。右が茶葉から淹れた煎茶。煎茶は6g、約70℃の湯を250ml入れました

早速淹れてみました。付属のスプーンに1杯分(約0.5g)に、約70℃のお湯を約80ml注いで、かき混ぜるだけ。あっという間にお茶の出来上がり。この点は、急須に茶葉を淹れて、抽出しなくていいので簡単です。

飲んでみると、想像通りの味。抹茶っぽく、濃くて若干苦味が立ち、しっかりとした味わいです。

粉をしっかり混ぜないと、口に粉が残ります。

■お茶漬けとの相性は抜群!

▲ご飯160gに、梅をのせ、アラレと三つ葉ときざみのりを散らして。お茶は、別の茶碗に粉末緑茶を入れて溶いてからかけました。レシピブックにある梅茶漬けは<材料>・ご飯:160g・塩:ひとつまみ・粉末緑茶:付属スプーン3杯(約1.5g)・だしの素:小さじ1/5・梅干し:1個・お湯:100ml・三つ葉少々・きざみのり少々<作り方>1.ご飯を盛り、粉末緑茶、だしの素をふりかける。2.梅干しをのせ熱湯を注ぐ。3.上から三つ葉、きざみのりを散らす。

さすがにお茶を淹れるだけではもったいないので、大好きなお茶漬けを作ることに。

お茶漬けは、ご飯にお茶だけでもいい派なのですが、「茶漬けにひしこの望み」ということわざの本来的なささやかなご飯のお供をのせてみました。ご飯の量と粉末緑茶の量だけレシピブックに揃えました。

普通の煎茶や、だし茶漬けとはまた違う味わいです。

煎茶の場合は、ご飯の甘味に煎茶が負けることがありますが、粉末緑茶の場合はしっかりとした味わいでご飯にお茶の香りが漂います。

今回は、梅茶漬け、鮭茶漬け、たらこ茶漬けに、鯛茶漬けを作りましたが、味の濃いお供の方が合う気がしました。特に通常は出汁で作る鯛茶漬けが思いのほか美味しかったです。

▲作り方は梅茶漬けと同様、ご飯160gに粉末緑茶スプーン3杯(約1.5g)に鮭をのせました。こちらは、レシピブック通り、ご飯の上にに粉末緑茶をかけてお湯を注ぎました。こちらの方が簡単ですが、ご飯を崩さないとお茶が溶けないので、個人的には溶いたお茶を注ぐのが好みです

▲こちらも梅茶漬け同様ですが、三つ葉の代わりに、きざみネギを散らしました。タラコの味が濃いので粉末緑茶とよく合いましたが、コレステロールのことをすっかり忘れていました

▲ご飯160gの上に漬けた鯛をのせ、粉末緑茶を溶かしたお茶を注ぐ。鯛は、みりん:大さじ1、料理酒:大さじ1、しょう油:大さじ1、白すりごま:大さじ2に漬けています

 

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使ってみて、いくつか使いにくい点が。

1.粉末にした緑茶は、本体を傾けてブラシで缶に移すため、粉末は飛び散るし、全部きれいに取れない。
2.上記に付随するが、粉砕室の手入れができない。
3.もしかして必要なのかもしれないけど、私的には電源ケーブルが1.4mと長い。
4.最近のツインバード製品はデザインに凝っているが、これは昔からある製品らしく、もうちょっと置きたくなるデザインにして欲しい。

とはいえ、粉末緑茶そのものは想像以上。最近はボトルにお茶を入れて会社に持っていっているのですが、粉末にすればサクッと作れますし、茶がらが出ないのでこれから重宝しそう。

粉末緑茶だけ飲んでいるわけではありませんが、悪玉コレステロールを撃退できているどうか、次の健康診断が楽しみになりました。

>>ツインバード「お茶ひき器 緑茶美採」

(写真・文/澤村尚徳<&GP>)


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