いま、電気自動車の普及にあたって、さまざまな研究開発が行われている。そして先日、ルノーが電気自動車の革新的充電技術試験プロジェクト「INCIT-EV」を欧州で行うことを発表した。
・電気自動車の開発促進が目的
当プロジェクトは、ルノーが欧州での電気自動車の開発促進を目的として企画。今後、ルノーは欧州の主要な企業やスタートアップ、大学や研究所や都市など32のパートナーと協力して、プロジェクトの技術開発や予算編成、スケジュール調整を行っていく。また、INCIT-EVはEUのHorizon 2020の研究とイノベーションプログラムから資金提供を受けている。
2020年1月から4 年間、INCIT-EVプロジェクトは2段階で実施。まず、ユーザーのニーズと必要条件を分析して、充電技術とインフラストラクチャとの相関性を評価し、その後、欧州7か所で技術試験が行われる。
・欧州7か所で技術試験を実施
欧州での試験は以下のとおりに行われる。フランスでは、パリ都市部とパリから約20㎞離れたベルサイユ市でダイナミック非接触充電システム試験を予定。
そして、オランダのアムステルダムと隣の市のユトレヒトの2都市で、双方向スマート充電試験を実施する。欧州の東に位置するエストニアのタリン近郊で高電圧充電システムが行われ、イタリアのトリノ近郊ではカーシェア車用駐車場の充電ハブ試験、スペインのサラゴサの空港と中央駅のタクシーレーンで低電圧双方向充電およびダイナミック充電の試験が行われるということで、数か国の異なる場所と条件のもとで、さまざまなテストが目白押しのプログラムとなっている。
欧州での電気自動車の展開促進を目指して行われる、ユーザー中心の充電ソリューションの大規模試験、INCIT-EVプロジェクト、今後の展開が注目される。
- Original:https://techable.jp/archives/115716
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:クリューガー量子
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