IKEAがSonosと共同開発したWi-Fiスピーカーを発表、2台でステレオ化も

スウェーデン発祥の家具メーカー・販売店のIKEA(イケア)は1月29日、スマートスピーカーなどの音響機器を開発しているメーカーである米国のSonos(ソノス)と共同開発したWi-Fiスピーカー「SYMFONISK」(シンフォニスク)を発表した。2月1日からIKEAの実店舗とオンラインストアで販売開始となる。

SonosはTechCrunchでは何度も取り上げている米国のスピーカーメーカー。SYMFONISKの開発では音響部分を担当しており、部屋のどこの置いても最適な出力となるようにスピーカーの出力が自動調整されるのが特徴だ。ただし、最適な出力に調整するには事前に専用アプリと各スピーカーを使って音圧などを計測するセットアップ作業が必要となる。

同スピーカーは2.4GHzの無線通信に対応しており、IEEE802.11b/g/nでルーター経由でインターネットと接続する。さらにWi-Fiを経由することで、Amazon AlexaやGoogleアシスタントといった音声認識アシスタントを利用できる。ただし、SYMFONISK自体はマイクを内蔵していないので、音声でコントロールする場合は、マイク内蔵の同社製のスピーカーやiPhoneなどが別途必要だ。なお、Googleアシスタント対応には2020年中の予定で、対応時期などの詳細は不明となっている。アップルのAirPlay2規格にも対応しているので、iPhoneやiPadで再生している曲を手軽にSYMFONISKへ出力可能だ。

そのほかの機能としては、アップルのHomePodのように2台を設置して事前セットアップしておくことでステレオサウンドを構築できる。複数のスピーカーをグループ化して同じ曲を流したり、別々の曲を流したりすることも可能だ。

音量などの各種操作は専用のスマートフォンアプリを利用する。対応する音楽ストリーミングサービスは、Amazon Music、Spotify、Apple Music、Google Musicをはじめグローバルで事業展開している50サービス以上。ただし、dヒッツやLINE MUSIC、うたパスなどローカルなストリーミングサービスやradikoなどには対応していない。これらのサービスを使っている場合は、AirPlay 2経由でiPhoneなどからSYMFONISKに音楽を飛ばす必要がある。

発売されるモデルは、ブックシェルフ型とテーブルランプ型の2種類で、いずれも本体色はブラックとホワイトがある。価格はそれぞれ1万4900円、2万4990円。サイズは、ブックシェルフ型が幅15×奥行き31×高さ10cmで重さは2.16kg、テーブルランプ型は21.6×21.6×40.1cmで3.28kg、オプション品として、スピーカーフック(税別699円)、スピーカーウォールブラケット(税別1500円)なども用意される。ブックシェルフ型は縦置き、横置きが可能。ランプシェードのランプ部分を覆うガラスのカバーは吹きガラスで作られており、1台1台形状が微妙に異なる。


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