欧州議会は現地時間の30日、スマホなどのモバイルデバイスの充電器コネクタをメーカーを超えて1つの規格に統一させることを欧州委員会に対して求める決議を採択しました。独自規格のLightningコネクタを採用するAppleへの影響が懸念されています。
すでに推し進められてきた充電コネクタの規格統一
かねてから欧州議会はモバイル端末の充電コネクタの規格統一を推し進めてきており、2009年に30以上存在した充電コネクタのタイプは、現在ではmicro-USB、USB-C、Lightningコネクタの3つにまで絞られています。
充電コネクタの規格統一は、電子ゴミの削減が目的とされています。欧州議会によれば、2016年時点で欧州連合内の市民1人あたり16.6キロの電子ゴミ生み出しており、総量は1,230万トンにのぼったとのことです。
Appleは規格統一に反対する声明を発表
Appleは現地時間の1月23日付けで、「当社は、スマートフォンの充電コネクタを共通の1つのタイプに統一するよう強制する規制は、イノベーションを促すというよりも、むしろ妨げになり、ヨーロッパの顧客と経済全体にとって有害であると信じている」と、充電コネクタの規格統一に反対する声明を発表しました。
「欧州委員会が、イノベーションと新しいテクノロジーを顧客にもたらす業界の能力を制限しない問題解決策を探ることを期待している」と、規格統一をこれ以上推し進めないようAppleは求めていましたが、今回決議は賛成582、反対40で採択される形となりました。
Lightning端子が完全に消失した2021年のiPhoneモデルのコンセプトデザインも出回っており、今後Lightningコネクタは失くなるか、USB Type-Cで置き換えられる運命にあるのかもしれません。
Source:Reuters
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-272957/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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