[Gear Maniax #167] 欧州ブランドらしい質実剛健な単四1本仕様ライト

今回はWALTHER(ワルサー)「SLS110」をご紹介したいと思います。以前からあるというか、かなりの古株になるライトですが、性能的にもデザイン的にも悪くないものかと思います。

人気の高い単四電池1本タイプのライトです。安価にどこででも手に入る単四電池は防災面でも優れています。超軽量で持ち歩きやすいこともあり、人気があるのも納得です。「SLS110」は欧州ブランドの製品ということで、中華系のようなミニマムなサイズではありませんが、米国ブランドのSURREFIRE「TITAN」、STREAMLIGHT「MICROSTREAM」と並んでしっかり肉厚なボディが魅力です。

全体的にトゲトゲ感のあるタクティコーなデザインもいいですね。趣味が分かれるところではありますが、あまり単四でトゲトゲしたデザインのものは少ないかと。ハードなデザインが好きな方にはおすすめ。

クリップは取り外しが可能そうではありますが、再取り付けも大変そう。えー? と思うかもしれませんが、クリップ回りが変にかさばらず、これはこれでいいんじゃないでしょうか。テールキャップがあるように見えますが、実際にはボディと一体。テールのクラウンで内部構造を固定する構造のようです。

配光はかなり鋭い照射に感じます。といっても口径が口径なので、それほど遠距離性に優れているというわけではありません。

やや暗く感じますがLOWでも暗所での歩行は可能。全体的に防災・EDCに向いた特性のライトですね。ボディがコンパクトな特性と合わせ、持ち歩いたり会社に転がしておいたりして災害に備えるには良いかと。LOWでも十分歩くことはでき、非力な単四電池ですが十分長いランタイムを確保できます。

「SLS110」のもうひとつの特徴は、ファイバーオプティクス(直・曲)各1本が付属すること。狭い場所に光を届けたいとき、ライト本体が邪魔にならないため便利かと思います。キャップはゴムなので、ほかのライトでも使える…はずなのですが、合うものは少なく、STREAMLIGHT「MICROSTREAM USB」しか見つけられませんでした。

ファイバー部先端からの光はかなり特徴的で、お世辞にもきれいな配光ではありませんが、そういう目的のパーツではありません。狭い場所に光をとにかく送り込む、そういう用途に対応したオプションです。

全体の質感はWALTHER「TGS」シリーズに近く、かなり武骨です。性能的にはよくまとまっていて、特に不満のないものかと。欧州ブランドなので派手さはないものの、質実剛健。ファイバーオプティクスはオマケ要素とは思いますが、あれば使ってしまう機能かな。力の入った単四電池ライトで、かなりご満足いただけるのではと思いますよ。(アカリセンター価格:3300円)

 

>> 連載[Gear Maniax]

(文・写真/アカリセンター


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