ドコモとメルカリがポイント連携、顧客基盤強化でLINE PayPay連合に挑む、au Payはどうなる?

NTTドコモとメルカリは2月4日、記者会見を開催し、「メルカリID」と「dアカウント」連携し、顧客基盤を拡大することを正式に発表した。

写真クレジット:Engadget日本版

5月をメドに両社のIDを連携させることで、国内最大級の顧客基盤を実現するほか、メルカリの利用でdポイントを貯められるようにし、dポイントをメルカリ内でも使えるようになる。さらにメルカリでの税込み取引額100円ごとにdポイントを1ポイント還元する。もちろん、貯まったdポイントはメルカリで利用できる。キャッシュレス決済関連では、「メルペイ」ウォレットと「d払い」のウォレットの電子マネー残高およびポイント残高の連携、各社のサービスでのポイントの相互利用も可能になる。

今回の連携により2月24日までの約20日間、「メルカリでd払いを使うと+10%還元キャンペーン」を実施する。d払いが実施している2月の「毎週おトクなd曜日」と組み合わせることで、メルカリでのお買い物でd払いを利用すると、通常のポイントに加えて購入金額の最大20%ぶんのdポイントが還元される。さらにキャンペーン期間中はメルカリでのd払い決済1回につき、決済手数料(1回100円)ぶんのdポイント(期間・用途限定)が進呈される。

今回の顧客基盤連携によって、dカウントに紐付けられている契約者の各種情報、メルカリユーザーの2次流通商品の売買情報、d払いとメルペイの利用情報などが統合されることになる。ドコモとメルカリは、今年10月に予定されているZホールディングス(ヤフージャパン)とLINEの経営統合で、PayPayとLINE Payの巨大キャッシュレス連合に立ち向かうためのデータ基盤を有することになり、PayPayとLINE Payの一強状態を崩し一騎打ちの体制が整う。

サービスが乱立気味だったキャッシュレス決済も、結局は通信キャリアを中心する連携で収束に向かいそうだ。今後気になるのは、加盟店開拓で連携を深めているKDDIのau PAYと楽天の楽天ペイだが、第4のキャリアを目指す楽天がKDDIと顧客基盤を統合する確率は低いだろう。果たしてキャッシュレス決済の第三極を生まれるのだろうか。


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