Arioは製造業を対象にARコンテンツを簡単に作成・公開できるプラットフォームを開発した。高速通信を実現する5Gのアプリケーションとして期待され、米国の通信会社ベライゾンから100万ドルの表彰を受けた。
現場作業員の安全性や生産性を向上させるARコンテンツの作成・公開を支援する
5Gは次世代の高速通信規格であり、それを活用したアプリケーションの開発が期待されている。中でも、豊富な情報をモバイル端末へ送信できるようになるため、AR(拡張現実)は有力な活用方法といえる。
米国のベンチャー企業Arioは、製造業向けのARプラットフォームを開発し、新たなユーザー体験を提供している。現場の作業員の安全性や生産性を高めるコンテンツを、ARアプリで提供できるようになる。どの映像に対し、何のコンテンツを提示するかを容易に管理できるのが利点だ。ビデオ通話とARを組み合わせ、現場の作業員に対し、リアルタイムの問題解決を支援する。
550以上のコンテスト参加企業の中から、第一位に選ばれ100万ドルを獲得
米国の通信会社ベライゾンは、2019年4月に5Gを活用したアプリケーションを募集し、550ものアイデアが集まったという。このコンテストに参加したArioは、5G通信によってARのパフォーマンスや画像認識の精度を向上させた成果が評価された。第一位に選ばれたArioは100万ドルの表彰を受けている。
Arioはベライゾンとは別に、2019年3月、ベンチャーキャピタル及びエンジェル投資家から100万ドルの資金を調達している。米国の上場企業や米軍へ既にサービスを提供している同社は、資金調達を受けて、製品開発を進めると共に、顧客獲得へ注力していく見込みだ。
- Original:https://techable.jp/archives/116472
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之
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