新型コロナウイルスの感染拡大が、ハイテク関連企業の活動に影響を及ぼし始めている。中国に立地する工場や店舗などが活動を一時停止しているなか、スペイン・バルセロナで今月24〜27日に開催される毎年恒例のモバイルワールドコングレス(MWC)も大きな影響を受けることになるようだ。
グラフィックス処理などで業界をリードする米企業Nvidiaは7日、新型コロナウイルスによる健康へのリスクがあることから、出展を予定していたMWCに「従業員を派遣しない」と発表した。
・LG、ZTE、Ericssonに続く動き
すでに韓国の家電大手LG、 中国のスマホメーカーZTE、スウェーデンの通信機器メーカーEricssonも同様の措置を決めている。
Nvidiaは出展見送りの発表文の中で「MWC は世界で最も重要なテック会議の一つだ。AIや5G、vRANについて情報を共有するのを楽しみにしていた。残念だが、止むを得ない」としている。
Nvidiaはカンファレンスのスポンサーでもあり、来場者を迎えるエグジビジョン「AI エッジ イノベーションセンター」設置を予定していただけに、MWC主催者側にとっても大きな痛手となる。
・試練の年に
一向に新型コロナウイルス感染拡大が収まる気配がないなか、Nvidiaに続いて出展中止を決める企業が今後出てくることは十分に考えられる。
また、新型コロナウイルス問題が長引けば、テック製品の生産や流通、技術の開発などが遅延し、経済全体が停滞する恐れもある。
テック業界、そして世界にとって試練の1年となりそうだ。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/116722
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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