2019年の国内スマホ出荷台数、調査開始以来最少を記録〜MM総研発表

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MM総研は2月5日、2019年1月〜12月の国内携帯電話出荷台数の調査結果を発表しました。スマートフォンの出荷台数は、調査を開始した2012年以来最少となりました。iPhoneが、前年比8.9%と出荷台数を減らしながらもシェアトップを維持しています。

国内携帯電話出荷台数、調査開始以来過去最低

MM総研によると、2019年1月〜12月の国内における携帯電話(フィーチャーフォンとスマートフォンの合計)総出荷台数は3,344.4万台(前年比4.4%減)で、2009年の統計開始以来最低となりました。
 
スマートフォンの出荷台数は2,969.3万台(前年比4.7%減)で、2018年(前年比6.3%)と比べ減少幅は和らいだものの2年連続の減少となり、国内スマホ出荷台数が3,000万台を突破した2012年以降、最少となりました。

SIMフリースマホ出荷台数は過去最高記録を更新

スマートフォン出荷台数のうち、MNO(キャリア)向けは2,659.6万台で前年比5.5%減、SIMフリーは309.7万台で2.7%増となりました。
 
MNO向けスマートフォンの出荷台数が落ち込む一方、SIMフリーは2013年の統計開始以来、最多出荷台数を更新しています。

iPhoneが出荷台数シェアで8年連続1位

スマートフォン出荷台数をメーカー別にみると、Apple(iPhone)が1,406.7万台で、前年比8.9%減ながら、シェア42.1%を獲得し2012年以降8年連続のシェアトップを維持しています。
 
2位以下はシャープ、Samsung、ソニーモバイルコミュニケーションズ、富士通コネクテッドテクノロジーズとなっています。
 
MM総研 2019年国内携帯電話端末出荷台数
 

高額スマホは値引き規制で減速、2020年前半はコロナウイルスの影響懸念

MM総研は調査結果について、改正電気通信事業法により2019年10月に端末の値引き上限が2万円に規制された影響もあり、iPhoneや高価格スマートフォンの出荷が減少した、と分析しています。
 
スマートフォン市場では、大手キャリアが停波を発表している3G端末の買い替え用端末の販売が存在感を示す状況が当面続く見込みです。なお、大手キャリア各社は、KDDIが2022年ソフトバンクが2024年NTTドコモが2026年の3Gサービス終了を予告しています。
 
2020年前半についてMM総研は、新型コロナウイルスの影響で製造や流通が滞ることが懸念される一方、4月のMNOサービス開始を発表している楽天、春の大手キャリアによる5Gサービス開始により、市場が活性化することが期待される、とコメントしています。
 
 
Source:MM総研
(hato)


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