中国でのスマホの売上台数、新型コロナウイルスの影響で2020年第1四半期に半減か


 
2020年第1四半期(1月〜3月)の中国国内のスマートフォンの売上台数は、新型コロナウイルスで小売店舗と生産施設が閉鎖された影響により50%減となる、と調査会社Canalysが予測しています。

5G対応端末の出荷への悪影響は避けられない?

中国・武漢市を中心として新型コロナウイルスが猛威をふるっており、Huaweiを始めとする中国ベンダーは、5G対応スマホを含む新製品発売時期の遅延などにより、端末の売上台数の大幅な減少が見込まれています。
 
「公共空間での大規模なイベント開催は現在中国で許可されていないため、ベンダーが予定していた製品発表はキャンセルもしくは延期となるだろう」と、Canalysのアナリストは述べています。
 
「ベンダーが中国国内での製品発売予定を再調整するのには時間がかかり、おそらく5G対応端末の出荷に悪影響を及ぼすだろう」
 
Canalysは、2020年第1四半期の中国国内のスマホの出荷台数は、対前年同期比で50%減になると予測しています。また別の調査会社IDCは、スマホの出荷台数は対前年同期比で30%減になるとの予測です。

Foxconnも営業再開に苦心か

Appleは先週、中国国内のApple Storeの閉鎖期間を延長する意向を明らかにしました。iPhoneの組み立てを担うFoxconnもいまだ営業再開に苦心しているとみられています。
 
Foxconnは、2月10日に鄭州市の工場の営業再開許可を得たとされていますが、深セン市竜華区とその他の生産施設は閉鎖状態が続いているとされています。

HuaweiとOppoは製造能力を確保

中国三大AndroidブランドであるXiaomi、Huawei、Oppoは、今年上半期に新フラッグシップ機の発表を控えています。
 
Huaweiは、今のところデバイス生産は「通常どおりである」とコメントしています。Oppoは、中国国内の工場がウイルスの影響を受けるのは避けられないが、海外生産施設のおかげで「製造能力は確保できる」と述べています。
 
なお、Xiaomiからはコメントは得られなかったため、状況はわかっていません。
 
 
Source:Reuters
Photo:Kārlis Dambrāns/Flickr
(lexi)


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