レノボの子会社であるモトローラは、モバイルシーンでずっと地味に活動してきた。例外的にMoto ZやRazrのような派手な製品があるが、ほとんどは低価格の端末だ。おそらくGシリーズがその最もいい例だろう。モトローラのデバイスには華やかさはなく、スペックは1年か2年遅れだったりするが、300ドル(約3万3000円)を切る価格帯なら、それは問題にならない。
しかしモトローラはその堅実な仕事ぶりで、価格を抑えつつ魅力的な機能を盛り込んだスマートフォンを開発した。米国時間2月7日、シカゴで開催されたイベントで同社はGシリーズの新製品として250ドル(約2万7500円)のMoto G Powerと、300ドル(約3万3000円)のMoto G Stylusという2機種を発表した。
この2機種は共通点が多い。例えば2019年に発売されたMotorola One Macroと同じく、マクロレンズが搭載されている。これは他の多くのスマートフォンが採用しているマルチカメラシステムとは異なる、不思議な方向性だ。もちろん、スマートフォンのマクロレンズがどう役に立つのかは別の問題だが、モトローラはユーザーがマクロレンズを高く評価すると考えているようだ。
ユーザーは混乱し、ありがちな人物や風景を撮っていた人が花や食べ物を撮るようになるのかもしれない。
2機種ともバッテリーがパワフルで長時間駆動する点は、モトローラ製デバイスのお約束でありありがたい。Stylusのバッテリーは4000mAh、Powerはさらにそれを上回る5000mAhだ。バッテリー駆動時間はそれぞれ19時間、27時間と発表されている。どちらもプロセッサがSnapdragon 665というのは魅力に欠けるが、価格を抑えるためだろう。
結局、スマートフォンを安価に抑えるためのトレードオフだ。Snapdragon 765を5G対応にするというQualcommの決定が、低価格デバイスメーカーにとって打撃であることは間違いない。しかし、ヘッドフォンジャックが引き続き搭載されるという利点もある。
2機種の最も大きな違いは、名前に表れている。世界は(少なくともその一部は)今もスタイラスを求めているとサムスンが証明してから10年近く経つが、スタイラスは主流にはならなかった。確かに多くの企業が挑戦したが、スタイラスペンは成功しなかった。
モトローラはスタイラスとMoto Noteアプリを標準搭載にして、慎重な一歩を踏み出した(既存の製品とかなり似ているように見えるが、法的なハードルはすべてクリアしたようだ)。おそらく低価格帯ならスタイラスが受け入れられる余地はあるだろう。
さらに注目すべきもうひとつの特徴は、Motorola Oneシリーズから受け継がれているもので、賢いアクションカメラが搭載されており、スマートフォンを縦向きに持ったまま横長の動画を撮影できる点だ。これにより、片手でスマートフォンを持ってアクションシーンを撮影することも可能だ。
2機種とも、2020年の春から出荷される。
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(翻訳:Kaori Koyama)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/02/11/2020-02-07-motorola-embraces-the-stylus-life-on-its-budget-g-series/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Brian Heater
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