マクラーレンF1マシンをデザインしたことで知られる自動車デザイナーのゴードン・マレー氏が最新作を発表した。電気で走る自動運転車の「MOTIV」だ。
座席は1つしかないコンパクトタイプで、パーソナルモビリティとして、また配車サービスや荷物配達サービスでの活用を想定している。
・最高速度は時速65キロ
マレー氏はこれまで車メーカーでさまざまなレーシングカーなどを手掛け、現在は自身のデザイン事務所GMDを構える。独立してからはヤマハやシェルなどとのプロジェクトを展開し、今回のMOTIVはDelta Motorsportとの提携によるものだ。
レーシングカーと打って変わって、MOTIVはポッド状という可愛らしいデザイン。座席は1つだけ、タイヤは13インチとかなりコンパクトなつくりになっている。
スペックはというと、20kWの電動モーターを搭載し、トップスピードは時速65キロ。7.5秒で時速62キロに到達する。もちろんレーシングカーにははるかに及ばないが、あえてこうしたデザインにしたのは環境問題や効率性を考慮してのことだ。
・2〜5年内の大量生産目指す
MOTIVについての説明で、GMDはロンドンで行われた直近の交通についての調査を引用し、ロンドンを走行する車やバンの60%が1人しか乗っていないことを指摘。ならば、とコンパクトカーにした。自動運転に関する技術はDelta社が担当している。
効率性や費用対効果を高めつつ、環境への負荷を軽減するという点で「MOTIVは未来のモビリティを変える可能性を持つ」とマレー氏は話す。
MOTIVのプロジェクトは、交通のゼロエミッション化を目的とした英国政府のプログラムに採用されている。今後はパートナー企業を模索し、2〜5年以内の大量生産を目指すことにしている。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/116858
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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