昨年、Microsoft(マイクロソフト)はProject xCloudのプレビュー版を公開した。ゲームを、ゲームコンソール、PC、モバイルなどさまざま画面に送り込む意欲的なゲームストリーミングサービスだ。しかし、これまで同サービスのモバイル版はAndroidでしか利用できなかった。米国時間2月12日、同社はProject xCloudプレビューをiOSデバイスにも提供を開始する。Apple(アップル)のベータ版配布プラットフォームであるTestFlightプログラムを通じて利用する。
これまでマイクロソフトはiOS版のxCloudを内部でテストしてきたが、外部には公開していなかった。残念ながら今回のiOSテストには制限がある。アップルのTestFlightはいつもそうだが、新しいビルドのテスターは1万人に制限される。
これでは需要を満たしそうにないことはマイクロソフトも認めており、招待状は先着順に配布されると説明している。ただしこの制約を回避するために、マイクロソフトは公開ベータ期間中に早期のテスターの一部を外して新規テスターの席を確保しようとしている。
「iOS TestFlightプレビューに参加を許可された人も、期間中ずっと参加できるとは限らない」と同社がブログで説明している。「前述のように座席数には限りがあり、テストの目的を達成するために参加者を最大限活かせるように入れ替えていく。またこれは、最初の割当から外れた人でも、後にプレビューに参加できる可能性がある問いを意味でもある。
iOSプレビューはゲームも「Halo: The Master Chief Collection」の1種類だけに制限されている。またこのテストには、現在Android版のテストに入っているXbox Console Streamingのプレビューは含まれていない。
テストに参加するには、Xboxゲーマータグに関連付けられたマイクロソフトアカウント、iPhone またはiPadとiOS 13.0以降、Bluetooth v. 4.0、Bluetooth対応Xbox Once Wirelessコントローラー、Wi-Fiまたは10Mbpsダウンロード対応のモバイルデータ通信が必要だ。スマートフォンベースのゲームではオプションで、PowerA MOGA Mobile Gaming Clip for Xboxなどのサードパーティー製コントローラーマウントを利用できる。
コンソールクォリティーのゲームをスマートフォンに移植する動向は、同社のゲーム戦略を象徴している。マイクロソフトは、ゲームコンソールを売れる数には限りがあるが、スマートフォンはいくらでもあることを知っている。加えて、今の人たちはゲームを自宅の大型テレビだけではなく、ありとあらゆるスクリーンでプレイしたがる。そしてモバイル端末が唯一のスクリーンという人もいる。
一方で、クロスプラットフォームゲーミングは、Fortnite、Minecraft、Robolox、PUBGなどのおかげでますます人気が高まっている。こうしたゲームはモバイル体験が専用機に負けないことを証明した。
プロジェクトxCloudはの目的は、デベロッパーがどこででも動くゲームを作りやすくすることにある。これは容易な仕事ではなく、そのために同社は複数のXbox Oneコンソールだけでなく、それをサポートするのに必要な基盤のさまざまな要素を取り扱うカスタマイズ可能なシステムを構築する必要がある。さらに、ゲームをコンソール並のスピードで遅延なく配信する技術も確保しなくてはならない。さもないとモバイルユーザーは二流の体験を強いられることになる。
TestFlightに参加するの方法の説明はプロジェクトページを参照してほしい。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/02/13/2020-02-12-microsofts-game-streaming-service-project-xcloud-launches-in-preview-on-ios/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Sarah Perez
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