スマホの出荷台数、過去5年間で最低の水準に〜Samsungはあまり影響を受けない?


 
新型コロナウイルスの影響により、2020年第1四半期(1月〜3月)のスマートフォンの出荷台数は、過去5年間で最低の水準まで落ち込む、とアナリストが予測しています。

2020年第2四半期のスマホ生産に影響をもたらす可能性も

市場調査会社TrendForceによれば、スマホの組み立ては労働集約的であるため、新型コロナウイルスから大きな影響を受けるとのことです。
 

新型コロナウイルスのアウトブレイクは、スマホのサプライチェーンが高度に労働集約的であるため、スマホ業界に比較的大きな影響をもたらすだろう。2020年第1四半期のスマホの生産は対前年同期比で12%減となり、過去5年間で最低水準に落ち込む見通しだ。
 
受動素子やカメラモジュールなどを含むサプライチェーン上流の部品も供給が足りておらず、2月末までにアウトブレイクが抑えられなければ、2020年第2四半期(4月〜6月)のスマホ生産にも影響を与えるだろう。
 
アウトブレイクは状況が変化し続けているため、2020年全体のスマホ生産台数が予想を下回る可能性もある。

 
新型コロナウイルスの影響により、AirPodsやApple WatchなどのAppleのウェアラブル製品の生産台数は当初の予測よりも16%減となり、ノートパソコンの生産は3割減少するとも報じられています。

Samsungだけが大きな影響を免れる?

多くの中国ベンダーやAppleが新型コロナウイルスの影響を受ける中、ベトナムに生産拠点を構えるSamsungは大きな影響を免れている、と伝えられています。Samsungスマホの半数はベトナムで生産されているため、スマホ生産は限定的な影響しか受けていないようです。
 
また、Samsungは近年中国市場をほとんど諦めているということもあり、中国国内全体のスマホの売上が減少してもAppleやその他の中国ベンダーほど影響を受けないともいわれています。
 
 
Source:TrendForce via 9to5Mac
Photo:Kārlis Dambrāns/Flickr
(lexi)


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