NECが開発した歩行センシングインソール「A-RROWG」が「iFデザイン賞」を受賞

クラウドファンディングのMakuake(マクアケ)運用で知られる株式会社マクアケでは、企業の中の研究開発技術を活かした製品プロデュース支援事業「Makuake Incubation Studio(MIS)」を展開している。このたび、MISがサポートした製品が、「iF DESIGN AWARD 2020(iFデザイン賞)」を受賞した。

製品は、日本電気株式会社と株式会社FiNC Technologiesとの共同開発によって誕生した、歩行センシングインソール「A-RROWG(アローグ)」で、「A wellness service designed using NEC walking analysis technology(NEC Walking Analysis Technology)」として、世界3大デザイン賞のひとつ「iFデザイン賞」を受賞。

・世界3大デザイン賞のひとつ「iFデザイン賞」

「iFデザイン賞」は、ドイツ・ハノーバーに本拠地を置くインターナショナルフォーラムデザイン主催のもと、工業デザインの振興を目的に1953年に設立されたデザイン賞。国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとして知られる。

審査では、デザインの独創性・造形美のほか、革新性・機能・使いやすさ・品質・価格・環境への配慮等といった商品価値の総合力が評価される。賞は、プロダクト、パッケージ、コミュニケーション、サービスデザイン、建築、インテリア・内装、プロフェッショナルコンセプトの7分野で構成されており、「NEC Walking Analysis Technology」はサービスデザイン分野での受賞となった。

・NECが開発した歩行センシング技術

「NEC Walking Analysis Technology」は、靴に入れるだけで「歩容(歩行の質)」を計測し、専用アプリから歩行姿勢のチェックや歩行改善アドバイス、トレーニングメニューの確認ができる歩行センシング技術。MISのオープンイノベーションによって誕生した「歩容計測から美しい歩行姿勢に導く」独自性の高い新しいサービスである。

NEC独自開発のインソールセンサで「歩容」の計測が可能になり、FiNCがもつヘルスケアデータと行動科学データのノウハウをもとに、理想的な歩容のアドバイスやトレーニングメニューを提供する。

製品化にあたり、MISではクリエイティブ制作のほか、ユーザーベネフィットや体験価値設計をもとにした製品企画、「Makuake」を活用したテストマーケティングなどでサポート。

MISではこれまで、株式会社キングジム、ライオン株式会社など、大手メーカーを中心に30社以上の新規事業化支援に携わってきた。2019年にはMISの事業モデル自体が「新産業創出のための新商品・事業開発手法」としてグッドデザイン賞を受賞している。

「NEC Walking Analysis Technology」は、現在「Makuake」にてサポーターを募集中。実施期間は2019年11月27日〜2020年2月25日。

MISの活動を通じて、数多くの世界レベルの技術や製品が創造されることに、今後も大いに期待したい。

NEC Walking Analysis Technology
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