イタリアを代表する小型車「Fiat 500」が現代バージョンになって間もなく登場する。Fiat Chrysler Automobilesは、全電動の「Fiat 500」を今夏発売すると発表した。
デザインはほぼそのままに、フル充電で320キロ走行でき、急速充電にも対応する。
・35分で電池80%チャージ
1936年生まれのFiat 500は、そのコンパクトなかわいさと小回りの良さから世界中で愛されてきた。何回かモデルチェンジしているが、1957年に発売された2代目モデルは「ルパン三世の愛車」として特に有名だ。
最大の特徴であるキュートなデザインは今回もほぼ踏襲しているが、中身は電気自動車(EV)。42kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTP基準で航続距離は320キロだ。街乗りに使用されることが多い車としてはまず十分だろう。
さらに85kWの急速充電に対応し、35分でバッテリーの80%をチャージできる。
・最高速度を時速150キロ
パワーはというと、最高出力87kWのモーターを搭載。静止した状態から9秒で時速100キロに達する。スポーツカーのような瞬発力はないが、そもそもFiat 500にそうしたパワーやスピードを求めている人はそう多くないだろう。
最高速度を時速150キロにリミッターで制限していることから、メーカー側も高スペックさを追求していないことがわかる。
北米と異なり、欧州の消費者は小型車を好む傾向があり、また環境意識も高い。そうした社会のニーズに応じたのが「Fiat 500」となる。もちろん他メーカーも小型EVに注力していて、特に欧州においては小型EV部門の競争は今後激しさを増しそうだ。
Fiat 500ローンチエディションは500ユーロ(約6万円)のデポジットで予約を受け付けていて、最終的な価格は3万7900ユーロ(約450万円)になる見込みだ。
- Original:https://techable.jp/archives/118750
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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