Appleは現地時間3月13日、第31回となる世界開発者会議(WWDC 2020)を初めてオンラインで開催すると発表しました。同イベントでは、iOS14をはじめ、各種OSの次期バージョンが発表される見込みです。
WWDC 2020は初のオンライン開催
Appleは、例年6月に開催しているWWDC 2020を、史上初のオンライン開催とすることを発表しました。
本稿執筆時点では、開催時期が6月であることだけが発表されています。Appleは、具体的な日程やプログラムは、6月までにメール、「Apple Developer」アプリ、Apple Developer Webサイトで発表すると案内しています。
Appleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長のフィリップ・シラー氏は、「健康に関する昨今の状況を踏まえて、新たな形式のWWDC 2020を作り上げる必要がありました。基調講演、セッションはオンラインで提供され、世界中の開発者コミュニティの誰もに、素晴らしい学びをもたらします」と語っています。
会場使用料に相当する約1億円をサンノゼ市に提供
2017年から2019年までのWWDCは、サンノゼ市のマッケナリー・コンベンションセンターで、世界から約5,000人の開発者を集めて開催されていました。
Appleは、オンライン開催でサンノゼ市当局が失う収入の補てんとして、100万ドル(約1億円)を提供する予定であることもあわせて発表しています。
大規模イベントは見送りやオンライン開催へ
現在も感染拡大が続く新型コロナウイルスへの対応として、Appleが本社を構えるカリフォルニア州サンタクララ郡は、各企業に対して大規模イベントの開催見送りを要請していました。
世界最大のモバイル業界展示会MWCをはじめ、世界最大のゲームショー「E3」のほか、FacebookやGoogleなどの企業が大規模イベントの中止やオンライン開催に変更しており、Appleのイベントも従来の形式では開催できないだろう、と噂されていました。
多くの新機能に期待高まる「iOS14」
WWDC 2020では例年、秋に正式版が公開されるのに先駆けて、iOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOSの次期バージョンが発表されます。
2020年の公開が見込まれる「iOS14」は、バグ修正に力を入れ安定性を高める比較的小規模なアップデートになると報じられています。
しかし、先日流出したiOS14のソースコードからは、Apple Pencilで手書きした文字をテキスト認識する機能、アクセシビリティ機能の進化、iPhoneのホーム画面がアプリのリスト表示に対応、専用の拡張現実(AR)アプリ、オーバーイヤー型ヘッドホンなどに関する情報が含まれることが分かっています。
また、iOS14のソースコードを解析した結果、Touch IDを搭載した「iPhone9(iPhone SE 2)」やトリプルカメラを装備したiPad Pro、紛失防止用のアイテムトラッカー「AirTag」に関する情報も発見されています。
このほか、ブラウザやメールの標準アプリをユーザーが変更可能になる、とも伝えられています。
Source:Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-278467/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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