Linux Foundationが非常時のための通信ネットワーク構築技術をオープンソース化!

災害時などにネットが使えなくなれば、連絡を取ったり情報を得たりができなくなる。Linux Foundationがオープンソース化した技術を利用すれば、素早くメッシュネットワークが構築できそうだ。

「DuckLink」は、通信ネットワークの拡張に役立つ技術。ユーザーは、複数のIoTデバイスを介してスマホをWi-Fiにつなげられ、管理者はデータマネジメントソフトを通してネットワーク内で吸い上げたデータの分析が可能となる。

・3種類のアヒルが無線通信システムを構成

DuckLinkの構築方法や必要なソフトウェアなどはすべてサイトに公開されている。これによれば、無線通信システムは、3種類のアヒル、DuckLinkおよび、MamaDuckとPapaDuckの構成で実現するようだ。

DuckLink(複数デバイス)がメッシュネットワークを形成しユーザーにWi-Fi接続を提供。あるいは、環境情報を取得することができる。

MamaDuckがそのセントラルハブになり、LoRa(広範囲の無線通信方式)を利用して別のDuckLinkネットワークとも通信する。PapaDuckはインターネット接続とのゲートウェイになり、クラウド上のデータマネジメントソフト「OWL」にもデータを流す。

・ArduinoデバイスにLoRaボードを追加してアヒルを作成

OWLにより、管理者はデータを分析してリソースの調整や気象傾向の学習などが行えるようだ。

一方、DuckLink圏内のユーザーのモバイルデバイスには、ポータルへの接続方法を指示するポップアップが表示される。

各アヒルはArduinoデバイスで動作し、ファームウェアのインストール方法などもサイトで案内されている。また、バッテリーやLoRaボードなどの構成パーツについても、おススメのものの購入先まで示してくれていて親切だ。

これらの技術は、IBMによる「Call for Code 2018」にて、優勝を勝ち取った「Project OWL」に含まれるもの。サイトで詳細をご確認いただきたい。

参照元:Linux Foundation、IBM主導のCall for Codeグローバルチャレンジで優勝した災害救援プロジェクトのハードウェアをオープンソースに/ PR Times


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