JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」に、凸版印刷株式会社が提供する多言語AI案内サイネージ「BotFriends Vision(ぼっとふれんず ビジョン)」が採用された。
これにより、駅利用者の利便性向上と国内外からの利用者のおもてなしをサポートする。
AI×人間の案内業務
2020年3月14日に開業した「高輪ゲートウェイ駅」の案内業務に、多言語AI案内サイネージ「BotFriends Vision」が採用されている。設置場所は、駅改札内2階の山手線乗り場付近だ。
凸版印刷が2018年11月より提供している「BotFriends Vision」は、これまで、JR東京駅や横浜駅での実証実験において、AIとバーチャルキャラクターの遠隔操作を組み合わせた駅案内の有用性を検証してきた。
今後も同社は、さまざまなサービスを提供し、「高輪ゲートウェイ駅」のコンセプトである「グローバルゲートウェイ品川」の実現と、インバウンドに対して日本文化の魅力を伝えるコンテンツ制作や、省人化、多言語対応などの社会課題の解決に貢献していくという。
幅広い利用者をおもてなし
このたび採用された「BotFriends Vision」のチャットボットプラットフォームは、同社の「BotFriends」を活用。利用者とのコミュニケーションは、定型文的な質疑応答ではなく、同社がコールセンター対応で培ってきた顧客対応ノウハウと行動経済学に基づき、利用者の気持ちに寄り添った「おもてなし」対応を可能にする。
また、株式会社サウンドファン開発の、音のバリアフリースピーカー「ミライスピーカー」を搭載しており、雑音のなかでも高齢者を含む多くの人に聴き取りやすい音を届けられるのも「おもてなし」のひとつだろう。
そして、普段はAIチャットボットが対応し、呼びかけに応じて、画面上に表示されたバーチャルキャラクター「小石川 彩」を遠隔地から操作することができるのも特徴のひとつ。遠隔地からの接客を可能にすることで、インタラクティブなやり取りや、案内業務の省人化・効率化を実現している。
同サービスの多言語対応AIチャットボットは、国立研究開発法人情報通信研究機構のニューラル機械翻訳エンジンなどを使用し、日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語に対応。さらに、車いすでも利用しやすい高さ・画面幅に設計されたサイネージで、国内外のあらゆる利用者の利便性向上に貢献していく。
同駅は山手線の49年ぶりの新駅として開業した。構内には同サービス以外にも警備、清掃、移動支援などを行うロボットが導入されているという。また、最新テクノロジーを駆使した無人コンビニや、アプリと連動したスターバックスコーヒーなどの店舗も出店しているようだ。
- Original:https://techable.jp/archives/119330
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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