人気メーカーが勢揃い! ドコモの5Gスマホは6機種から選べるぞ!

3月18日にNTTドコモが「5G・新サービス・新製品発表会」を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のために、発表会はライブ中継で行われましたが、発表会後に、感染防止対策を行った上で、メディア向けのハンズオンも開催されました。&GPもこれに参加し、いち早くドコモの5Gスマホに触れてきました。

ドコモの5Gの商用サービスは3月25日から始まります。これに合わせて発売される5G対応スマホは、下記の6機種です。

・Galaxy S20 5G SC-51A(サムスン電子製/10万2960円/3月25日発売)

・AQUOS R5G 5G SH-51A(シャープ製/11万1672円/3月25日発売)

・LG V60 ThinQ 5G L-51A(LGエレクトロニクス製/11万8008円/4月下旬以降発売)

・Xperia 1 II SO51A(ソニーモバイルコミュニケーションズ製/12万3552円/4月下旬以降発売)

・Galaxy S20+ 5G SC-52A(サムスン電子製/11万4840円/5月下旬以降発売)

・arrows 5G F-51A(富士通コネクテッドテクノロジーズ製/価格未定/6月下旬以降発売)

なお、Galaxy S20+は、今夏の東京五輪の開催を記念した特別モデル「Olympic Games Edition」(価格未定)も6月以降に発売されます。

では、全6機種をファーストインプレッションを交えて紹介していきましょう。

 

■片手でも操作できるコンパクトな「Galaxy S20 5G」

約6.2インチの有機ELディスプレイを搭載しつつ、横幅は約69mm。片手でも操作しやすいコンパクトなハイエンドスマホです。

▲約6.2インチ(3200×1440ドット)の有機ELディスプレイを搭載。画面内に1000万画素のフロントカメラを目立たぬように備える。厚さは約7.9mm

背面には、超広角(約1200万画素/F2.2)+広角(約1200万画素/F1.8)+望遠(約6400万画素/F2.0)のトリプルカメラを搭載し、「シングルテイク」という新しい機能も楽しめます。さらに、8Kの動画も撮影できます。

▲背面にはトリプルカメラを搭載。背面パネルは光沢が強めで、ツルツルとした手触り

▲「シングルテイク」は最長10秒の動画を撮ると、静止画のベストショットや、エフェクト付きのショートムービーなど、最大14のファイルが自動で生成される新機能

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが12GB、ROMは128GB。4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、5Gの通信速度は下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbps。防水・防塵、おサイフケータイ、ワイヤレス充電にも対応しています。

▲カラバリはCosmic Gray、Cloud White、Cloud Blueの3色

 

■美しいディスプレイと4眼カメラが魅力「AQUOS R5G」

約6.5インチの「Pro IGZOディスプレイ」を搭載するAQUOS R5Gは、すでにシャープが発表済みのモデルで、ソフトバンクも発売することを発表しています。

▲横幅は約75mmで、片手でしっかりつかめるサイズ感。ディスプレイ画質にメリハリが感じられた

ドコモ版もハードウェアの仕様は同じで、10億色を表示できるディスプレイと8Kビデオを撮れるカメラがセールスポイント。背面に搭載された4眼カメラは、望遠(約1220万画素)+超広角(約4800万画素)+広角(約1220万画素)+ToF(3D被写界深度を計測)という構成。視野角が120°の超広角カメラで8Kビデオを撮影できます。

▲背面にはクアッドカメラを搭載

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが12GB、ROMは256Gのハイエンド仕様。バッテリー容量も3730mAhと十分。5Gの通信速度は下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbps。防水・防塵、ワンセグ・フルセグ、おサイフケータイにも対応しています。

▲カラバリはBlack Ray、Aurora Whiteの2色。光が当たると玉虫色に輝く

 

■ドコモ限定色も選べる2画面スマホ「LG V60 ThinQ 5G」

普通のスマホとしても使えて、付属の「LGデュアルスクリーン」にドッキングすると2画面スマホに! ドコモが5Gのプレサービスで使っていたLGの個性派モデルの最新作も発売されます。

▲折りたためる2画面スマホとして使えて、2画面を連結させる表示も可能

本体に約6.8インチの有機ELディスプレイを搭載し、LGデュアルスクリーンにも同じく約6.8インチの有機ELディスプレイを搭載。つまり、一般的な大画面スマホの2倍の情報を表示できるわけです。2画面に異なるアプリを起動できることはもちろん、Webページや地図などを、画面をつなげて表示することも可能。ドコモが提供する5G向けの独自コンテンツを楽しむうえでも優位性がありそうです。

▲ゲームをプレイする際には、片方の画面にゲーム専用の操作パッドを表示できる

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが8GB、ROMは128GB。5000mAhの大容量バッテリーを搭載。5Gの通信速度は下り最大3.4Gbps、上り最大182Mbps。防水・防塵、おサイフケータイ、ワイヤレス充電にも対応します。

このモデルは、ソフトバンクからも発売されますが、共通のThe Blackのほかに、ドコモ版はオンラインショップ限定でClassy Whiteというモデルも提供するそうです。

▲カラバリはThe Blackとドコモ限定のClassy Whiteの2色

▲Classy Whiteのデュアルスクリーン装着時の背面。約6400万画素+約1300万画素+ToFのトリプルカメラを搭載

 

■デジイチ並みのカメラ性能に期待!「Xperia 1 II」

Xperia初の5G対応モデル。「エクスペリア ワン マークツー」と読みます。約6.5インチの有機ELディスプレイは、4K(3840×1644ドット)画質で表示できることがアドバンテージ。前モデルのXperia 1と同様に21:9のワイドなスクリーンで映画を見たり、画面を2分割して2つのアプリを同時に使ったり、ほかのスマホよりもリッチな体験ができること請け合いです。

▲21:9の4Kディスプレイを搭載し、細かい文字も鮮明に表示。これは、映画のような動画を手軽に撮影できるプリインアプリ「Cinema Pro」を起動した画面

最も注目すべきところはカメラです。ソニーのデジタル一眼カメラ「α」で培った技術を導入し、AF/AEを1秒間に60回演算でき、1秒20コマの高速連写を実現しています。また、ソニー独自の「瞳AF」は、人物だけでなく動物の目にも対応したので、元気に走り回る子どもやペットのベストショットを撮りたい人にも最適です。

▲世界的に画質が評価されているZWEISSレンズを採用。アウトカメラは、超広角(約1220万画素/F2.2)+広角(約1220万画素/F1.7)+望遠(約1220万画素/F2.4)+ToFという構成

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが8GB、ROMは128GB。バッテリー容量は4000mAh。5Gの通信速度は下り最大3.4Gbps、上り最大131.3Mbps。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグ、ワイヤレス充電とフル対応していることも見逃せません。

▲カラバリはBlack、White、Purpleの3色。Purpleは薄紫とグレーの中間くらいの色をミラー調にした感じ

 

■金色に輝くオリンピックモデルも発売!「Galaxy S20+ 5G」

3月25日に発売されるGalaxy S20よりも、ひと回り大きく、約6.7インチの有機ELディスプレイを搭載しています。

▲約6.7インチ(3200×1440ドット)の大画面ディスプレイを搭載

機能・性能の多くはGalaxy S20と共通していますが、大きな違いが2つあります。まず、5Gの通信性能がS20を上回っています。5Gには「Sub6(サブシックス)」と呼ばれる6GHz未満の周波数帯と、「ミリ波」と呼ばれる高い周波数帯が使われます。Galaxy S20を含め、これまでに紹介した4機種はSub6にのみ対応し、ミリ波には対応していません。しかし、このGalaxy S20+はSub6とミリ波の両方に対応。通信速度やエリアの面で、S20よりも有利と考えていいでしょう。

もう1つの違いはカメラ。S20と同じく、超広角(約1200万画素/F2.2)+広角(約1200万画素/F1.8)+望遠(約6400万画素/F2.0)の3眼カメラを搭載していますが、それらに加えて、3D情報や被写界深度を測定するToFカメラも備えています。

▲背面にクアッドカメラを搭載。カラーはCosmic Grayのみ

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが12GB、ROMは128GB。バッテリー容量は4500mAh。5Gの通信速度はS20よりも速く、下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbpsとなっています。防水・防塵、おサイフケータイ、ワイヤレス充電に対応しています。

▲ゴールドのボディにオリンピックのロゴを配した「Olympic Games Edition」は6月以降に発売予定

 

■速度重視派は待つ価値アリ!?「arrows 5G」

5Gの第1弾ラインナップの中では、最後に発売されることになりそうなのがarrows 5G。arrowsシリーズの久しぶりのハイエンドモデルで、初の5G対応モデルです。ということもあり、気合が入っているのか、このモデルもSub6とミリ波の両方に対応。下り最大4.1Gpbという超高速通信を実現しています。

▲フロントパネルのほとんどの部分がスクリーン。右上にピンホール型のインカメラを搭載

約6.7インチの有機ELディスプレイを搭載し、4070mAhの大容量バッテリーを内蔵していますが、約7.8mm(予定値)という薄さで、手に持つと、かなり軽い印象でした。

▲Sub6とミリ波の両方のアンテナを搭載しているわりには軽く、薄く、使いやすそうな印象

アウトカメラは、超広角(約1630万画素/F2.2)+広角(約4800万画素/F1.7)+望遠(約800画素/F2.4)のトリプルカメラ。フロントカメラは約3200万画素/F2.0。両方のカメラで同時に撮影して、自分の顔をワイプで表示できる機能も楽しめます。なお、まだ開発途中ということで今日は試せなかったのですが、アドビとの協業により、撮影した写真が自動でPhotoshopで補正される機能も実装されるそうです。

▲背面パネルには独特な模様がデザインされている。クアッドカメラは中央上に配置

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが8GB、ROMは128GB。5Gの通信速度は下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbps。防水・防塵、おサイフケータイにも対応しています。

▲カラバリはNavy BlackとTitanium Silverの2色

 

■5Gにはどこでつながるの? 料金プランは?

2020年3月25日のサービス開始時点では、5Gにつながるのは全国150か所に限られます。その後、6月末までに全都道府県、2021年3月末までに全政令指定都市を含む500都市へと拡大する計画です。

▲5Gがどこでも使えるようになるまでには、まだ2年以上かかりそうだ

自分の行動範囲で5Gを利用できるかどうかは、ドコモのWebサイトをチェックしましょう。

5Gの料金プランも発表されました。月額7480円で100GBまで使える「5Gギガホ」と、月額2980円〜で使うデータ量によって変動する「5Gギガライト」から選べます。「5Gギガホ」は、終了時期未定のキャンペーンで、データ量が無制限になります。すべての割引が適用された場合は、最大6ヵ月は月額4480円、7ヵ月目からは月額5480円というお手頃な料金でデータ通信の使い放題が実現します。

▲「5Gギガホ」の料金

▲月に7GBまでしか使わないなら「5Gギガライト」が経済的

▲最大6ヵ月は月額4480円でデータ使い放題が実現する

使い方によっては、現行の料金プランで4Gのスマホを使うよりも安くなるかもしれませんね。

なお、5Gスマホは「5G WELCOME割」によって、端末代金も割引されます。新規契約の場合は2万2000円、機種変更の場合は5000円が本体価格から割引されます。また、36回の分割払いで購入し、次の機種変更に端末を返却することで、最大12回分の支払いが免除される「スマホおかえしプログラム」も利用できます。少しでも出費を抑えたい人はお忘れなく!

>> NTTドコモ

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。


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