腕時計技術の進化と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、恐らく機械式時計の歴史かも。でもストーリー性という文脈で語るならば、デジタルウォッチだって決して負けていません!
史上初のLED式デジタルウォッチの誕生から、今年でちょうど50年。革新的な精度と技術、そしてアヴァンギャルドなスタイリングで強烈なインパクトを残した歴史的なマスターピースが、この春復刻モデル「ハミルトン PSR」(9万円、12万円/共に税別)として蘇ります。
▲「ステンレススチールモデル(Ref.H52414130)」
史上初のLED式デジタルウォッチ「ハミルトン パルサー」が世に産声をあげたのは、今をさかのぼること半世紀となる1970年5月のこと。可動部品を一切持たず、音を立てることもなく、正確に時を刻み続けるデジタル時計の発表は、それまでの腕時計の概念を一変させるものでした。
続く1972年に発売された「P1」はさらにフューチャリスティックなデザインで人々を魅了。アヴァンギャルドなクッション型ケースと18Kイエローゴールドブレスレットを備えた同モデルの発売価格は2100USドル、当時自動車1台分に相当する驚きの価格設定にも関わらず、数多くのセレブリティがこぞって買い求めました。わずか400本しか製造されなかった希少なモデルでしたが、その1本を手にすることができた幸運なユーザーの一人に、あのエルヴィス・プレスリーがいたともいわれます。
さらに翌1973年には一般用モデルとして「P2」を発売、丸みを帯びたステンレススチールケースと改良されたチップモジュールで、デジタルウォッチ市場を開拓。キース・リチャーズ、エルトン・ジョン、ジョー・フレージャー、ジョヴァンニ・アニェッリ、そしてアメリカ合衆国大統領ジェラルド・フォードまでもが「P2」を愛用するなど、多くの人々から熱狂的な支持を集めました。
▲「イエローゴールドPVDモデル(Ref.H52424130)」
まさにこの伝説的なモデルの復刻として発表されたのが、まもなく発売となる「ハミルトン PSR」。登場するのは「ステンレススチールモデル(Ref.H52414130)」(9万円/税別)と、「イエローゴールドPVDモデル(Ref.H52424130)」(12万円/税別)の2バージョン。特にイエローゴールドPVDは世界1970本限定、特製BOXにおさめられた特別仕様となっています。
デザインのベースになっているのはいずれも1973年発売の「P2」で、サイズ、デザインともにオリジナルモデルを忠実に再現。一方で風防はルビーからサファイアクリスタルに変更し、時刻表示は液晶ディスプレイと有機EL(OLED)テクノロジーを組み合わせたハイブリッドディスプレイを採用。
またバックライトを持たないことでエネルギー消費の低減も実現するなど、レトロフューチャーなフォルムの中に現代ならではのテクノロジーを搭載しています。
日本国内での発売は5月初旬より、都内ハミルトン直営店およびBEAMSにて先行予約受付を開始予定。特に数量限定のイエローゴールドPVDモデルは時計ファンのみならず、ファッショニスタにも見逃せないアイテムのひとつになりそう。
>> ハミルトン
(文/&GP編集部)
- Original:https://www.goodspress.jp/news/285995/
- Source:&GP
- Author:&GP
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