iOS13.4ではSafariのプライバシー機能がさらに強化


 
iOS13.4/iPadOS13.4、およびmacOSのSafari 13.1では、Cookieブロック機能「インテリジェント・トラッキング・プリベンション(ITP)」がさらに強化され、サードパーティーのCookieが完全にブロックされることがわかりました。

サードパーティーのCookieを完全にブロック

Appleは2017年、ブラウザのSafariに、サードパーティーのCookieをブロックするITPを導入しました。以降ほとんどのサードパーティーCookieはブロックされていますが、一部防ぎきれないものもあったようです。
 
しかしiOS13.4/iPadOS13.4のリリースに伴うアップデートにより、これらのCookieは完全にブロックされます。またITPには複数の脆弱性があり、ユーザーの行動が追跡されてしまう可能性が指摘されていましたが、今回の更新でこうした追跡が完全にブロックされ、ユーザーの行動は一切追跡不可能となっています。
 
またユーザーがソーシャルメディアにログインしただけで、その現在地(どこからログインしているか)を特定するテクニック「ログイン・フィンガープリンティング」も、今回の更新で使えなくなります。
 
Google Chromeも2022年にはサードパーティーのCookieを完全にブロック可能となる予定ですが、Safariは2年早くこれを実現することになります。

広告売上を激減させたITP

ITPは広告業界に大きな影響を与えており、広告主はSafariにおいて特定の層をターゲットとする広告が打てないため、広告売上は大幅に減少しているという調査結果が出ています。
 
ただし今回のアップデートが、広告売上にさらなる影響を与えるかどうかは不明です。

 
 
Source:WebKit.org via AppleInsider
(lunatic)


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