世界中の医療機関や公衆衛生当局などの従事者の多くがいま、新型コロナウイルスの対応で身を粉にして働いている。
自らも感染するかもしれないという恐怖やプレッシャー、そしてハードワーク。そうした厳しい環境に置かれた従事者をサポートしようと、民泊大手のAirbnbが10万人に宿を提供すると発表した。
・職場に近い宿を
感染者が急増している国や地域では特に、医療従事者らが過酷な環境で長時間労働を強いられている。また長時間労働でなくても自宅と職場が離れている人もいる。そうした従事者に、職場にできる限り近い宿を提供しようという試みだ。
通勤時間が減らせ、また公共交通機関などの利用を減らすことで少しでも感染リスクを下げられる。加えて、家族と安全な距離を保つのにも役立つ。
医療従事者や救援隊員、救護活動従事者など新型コロナ対応の最前線で働く世界の10万人に部屋を提供することを目標としている。
・仏伊で先行実施
これを実現するために、Airbnbは同社のプラットフォームを利用しているホスト(部屋のオーナー)に、部屋の無料提供を呼びかけている。Airbnbには部屋を無償で提供したいというホストからの声が多数寄せられていて、実際フランスとイタリアではホスト6000人が部屋を提供して同様の取り組みが先駆けて実施されているという。
部屋の提供、それから部屋を利用したい人・団体からの申し込みや問い合わせはウェブサイトで受け付けている。
Airbnbはまた、ウェブサイトで寄付も募っている。募金は全て医療・救護従事者の宿泊先確保を目的に国際赤十字や国際救援委員会、国際医療隊、その他非営利団体などに贈られることになっている。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/120213
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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