ポルシェは3Dプリント技術を利用したバケットシートを開発した。3段階の硬さが設定でき、実車にも採用される。
・レース譲りの技術
ポルシェが開発したのは、シートの背もたれのクッションの一部を3Dプリンターで製作したシート。これは軽量フルバケットシートをベースとしており、サンドイッチ構造が採用されている。
将来的には、シートでは快適層の硬さをハード、ミディアム、ソフトの3段階から選択できるようになる。シートの硬さの調節はモータースポーツ業界でよく見られる技術で、それが一般向け車両に応用される形だ。
・市販車両にも採用へ
今回の3Dプリントを利用したシートは、早ければ2020年5月から911と718の運転席シートとして、Porsche Tequipmentから発売される。当初は、6点シートベルトと組み合わせるレース用のプロトタイプとして位置づけられる。
そして2020年半ばからは、3種類の硬度とカラーのフルバケットシートがPorsche Exclusive Manufakturから発売される。さらに将来的には、個々の顧客の体の輪郭にあわせたシートも開発されるという。
柔軟に形状が変えられる3Dプリントだからこそ実現した、硬さの調節が可能なポルシェの新たなバケットシート。まずは、その座り心地を試してみたいものだ。
- Original:https://techable.jp/archives/120249
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:塚本直樹
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