英国のベンチャー企業Unmindは、従業員のメンタルヘルスを管理し、適切な対処をとるのを支援するB2B向けプラットフォームだ。2020年2月には1000万ドルの資金調達を行っている。
同社はこのたび、新型コロナウィルス感染症COVID-19への対応で極度のプレッシャーにある、英国国民保険サービスの医療従事者にサービスの無料提供を発表した。
認知行動療法などのコンテンツを提供し、従業員の健康状態や生産性の維持・向上を支援する
Unmindは従業員のメンタルヘルスに関する情報を継続的に追跡するプラットフォームを開発・運営している。
睡眠習慣や育児・介護の状況を登録し、メンタルヘルスを害している兆候が見られれば、ポジティブ心理学・認知行動療法・神経科学・瞑想といった様々なコンテンツをオンラインで提供し、従業員の健康状態に改善をもたらす。
Unmindは病院や大学と提携し、最適な治療を促している。従業員の健康状態は、稼働状況・生産性・離職率に大きく関係するため、それを改善した組織に対してB2Bソリューションを提供しているのだ。
メンタルヘルスに関するリスクの高い最前線の医療従事者を無料で助ける施策を発表
英国国民保険サービスNHSは、基本的に誰でも無料で治療を受けられる公的な医療機関である。
新型コロナウィルス感染症COVID-19に対し、NHSに所属する医師、看護師、その他の医療従事者は、自身が感染するリスクを冒しながらも、懸命な治療に従事している。この極度のプレッシャーを感じる状態に対し、Unmindはメンタルヘルスを支援するプラットフォームとして、NHSへのサービス無料提供を発表。
Unmindは、2020年2月にシリーズAとして1000万ドルの資金調達を行った。ストレスの多い現代において、メンタルヘルスという分野は大きなトレンドとなっている。
良質なコンテンツを用意し、従業員と組織の健康状態を保つサービスが再現性のある仕組みで広まることが期待されている。
Why we gave NHS workers access to Unmind amid COVID-19
- Original:https://techable.jp/archives/120456
- Source:Techable（テッカブル） -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之
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