料理ビギナーのパパをやる気にさせる
家族対抗“映え写真”撮影会!
手間暇かけて作った料理を家族が喜んでくれたら嬉しいもの。ふだん料理をしない人ならなおさらだ。結婚して19年、今まで料理をしてこなかった夫に最新家電で調理してもらい、その料理を家族全員で記念撮影。“映え写真”で競い、盛り上がったら夫は料理をやる気になるのか?
最新家電の力を借りれば初心者でもなんとかなる?
毎日の食事作りは大変だ。栄養バランスを考えながら献立を決め、食材を購入し、下ごしらえをして調理し、食べた後には後片付けも待っている。夫婦共働きの場合、家事を分担制にしたいところだが、石井家では結婚して19年間、妻がほぼ担当をしてきた。しかし、最近では妻の仕事が猛烈に忙しくなってしまい、分担しなければキツイ状況に。
そこで何もできない夫に一から料理をやってもらうにはどうしたらいいのかと考え、「おだてて料理をやってもらうよう仕向ける」作戦をとってみることにした。妻としてはなぜそこまで夫に気遣わなければならないのか……という気持ちはあるが、夫は褒められるとやってくれるタイプなのだ。
ミッションは決まった。子供たちにも協力してもらい、夫が作った料理を全員で写真撮影。単に撮影するだけでなく、美味しそうな“映え写真”を意識し、みんなで競って「パパ、さすがだね。こんなに美味しそう」と褒める。夫はどんな反応をするのか、そして関心を示すのだろうか。使うのは最新調理家電で、誰が作っても見栄えがよく、豪華に見えるメニューが作れる2製品だ。
使った家電は料理初心者にピッタリなコレ!
デロンギ
マルチグリルBBQ & コンタクトグリルプレート
実勢価格:4万730円
食材に応じてBBQ、コンタクト、グリルの3つから調理ポジションを選べるマルチグリル。焼面はホットプレート規格の一番大きいプレートサイズより大きく、ホームパーティーにもぴったり。
パナソニック
ロティサリーグリル&スモーク
実勢価格:5万5000円
食材を360度回転させながら、上方向からの遠近赤外線ダブル加熱で近火・遠火をくり返しながらゆっくりと炙り焼きができ、柔らかくジューシーな本格的な肉料理が自宅で楽しめる。
家でもバーベキュー気分を楽しめる
男のカンタン料理
マルチグリルBBQ&コンタクトグリルプレートで「魚介類のケバブ」を作ってみた
魚介類をカットし、串に刺していく。生のタイム(ハーブ)が見つからなかったそうで、近所のスーパーを探し回っていた。仕方なく乾燥タイムを使っていたが、レシピと異なるのが納得できないようだ。
230度に予熱しておき、「コンタクトポジション」で使用する。串を上下のプレートで挟んで加熱すればOK。火力は強く、調理時間はたったの8分だ。火加減の調整はマルチグリルがやってくれるので、待つだけ。
8分後、上のプレートを外してみた。しっかり火が通っており、若干焦げ目もついている。「わあ、美味しそう」と家族の反応はとてもよかった。串に刺した海老や野菜はかなり大きめだったが、4本同時に焼ける。
ロティサリーグリル&スモークで「ローストビーフ」を作ってみた
ローストビーフ用にモモ肉を購入。大きすぎたのでカットすることに。「これくらいかな?」と言いながら、おっかなびっくり包丁をいれていた。塩胡椒、にんにくをすりこんで、しばらく置いておく。
カゴにセットする。あとはロティサリーグリル&スモークにセットし、メニューから「ローストビーフ」を選ぶだけ。「簡単なんだね」と言いながら。夫はすべて説明書を読みながら自分で調理していた。
窓からグルグル回る様子をじっと見ている夫。下ごしらえした食材がどのように調理されるのか、気になるらしい。自分が作ると興味津々のようで驚いた。この時間に調理用具を片付けてほしい……。
完成!
パパが作った料理をみんなで撮影
我が家は全員インドア派。夫はふだん調理をしないが、バーベキューなら料理をする……という感じでもない。そこで選んだのがデロンギ『マルチグリル BBQ&コンタクトグリルプレート』とパナソニック『ロティサリーグリル&スモーク』だ。どちらもグリル系で、がっつりと肉や魚介類のグリル料理を室内で楽しめる男の調理家電だ。
基本的に食材を切って味付けをすれば、あとは家電が全部やってくれる。これなら料理ができなくても大丈夫だろうと思っていたが、ふだん料理をしない人に作ってもらうのは、予想外に大変だった。まず、エプロンの着方がわからない。そして、計量スプーンの束を持ってきて「小さじはどれ?」と聞いてくる。挙げ句の果てには、手動ミルで塩を振っているときに「慣れない動きなので筋肉痛になった」と大騒ぎ……。
ここまでできないとは思っていなかったので、妻としてはガックリだ。何もかも初めてということで、難しい手順は一切ないのに、とんでもなく時間がかかってしまった。
下準備が終わればあとは簡単。ウキウキで家電に食材を入れて、あとは待つだけだ。子どもたちもスタンバイし、オープンしたところ「美味しそう」と歓声が! そのタイミングでそれぞれふだん使っているスマートフォンやゲーム機器を使って撮影を始める。「誰が一番映える写真を撮れるのかな」「映え写真ってなに?」と言いながら、色々な角度でワイワイ撮り始める。夫は家族が喜び、自分の作ってくれた料理を撮影してくれているので嬉しそうだ。
その後、みんなで食べてみると、これが本当に美味しくて盛り上がった。『マルチグリル BBQ&コンタクトグリルプレート』で焼いた海老はプリプリ、タラや鮭はふっくら。野菜は甘みが増して子供たちもペロリ。『ロティサリーグリル&スモーク』でこんがり焼き上げたローストビーフはジューシーで、肉嫌いな息子がモリモリ食べていたので驚いた。
食べている間、ずっと夫は味付けや調理方法についてドヤ顔で解説しており、子供たちも興味津々で聞いている。夫は料理に達成感を感じたようだ。子供たちも尊敬の眼差しで夫を見ており、ますます鼻高々だった。
食べ終わった後は撮った分を全員分集めて、「どれが一番美味しそうだったか」を決める。最終ジャッジは、唯一Instagramをやっている妻が行うことにしようと思ったのだが、映え写真がわかっていないので、今回は贅沢にSNSのプロにお願いしてコメントをもらうことにした。誰が一位なのか、子供たちも楽しみにしている。
最後に、夫の変化についてお伝えしておきたい。この企画の終了後、なんと夫が料理をするようになったのだ。今までもレンジでチンするくらいのことはしていたが、包丁を使う料理に挑戦している。単純だが、意外と効果があった家庭内“映え写真”撮影会、ぜひ家族で楽しんでほしい。
SNSのプロに判定してもらった!
映え写真グランプリ
今回はSNSのプロである2人に我が家の写真をジャッジしてもらった。そもそも“映える写真”とはどういった写真なのだろうか。
ITライター、スマホ安全アドバイザー。SNSやスマホに関する記事を執筆。SNS関連の著作は9冊にのぼる。
【コメント】
どのSNSに投稿するか、何をフォロワーに伝えたいかがポイントです。Instagramなら自然光をできるだけ取り込み、構図を意識して撮影しましょう。
【Profile】奈津子さん
家電女優。元SDN48。本誌で「恋する家電デザイン」を不定期連載開始。Instagramは「natsuko_kaden」
【コメント】
食材の水々しさや艶まで写すと「シズル感」がアップして魅力的に見えます。光と角度の調整が大事なんですよ!撮影後はアプリでフィルター加工するのもおススメ。
鈴木朋子が評価!魚介類のケバブ部門
1位
パプリカの赤が鮮やかに出ていることから、Instagramでのいいねも多く獲得できそうです。残念なのはボケが全体にかかりすぎていること。料理の手前にはピントが合っていた方が、写真に奥行きが出ますよ。
2位
思わず笑ってしまう無邪気な表情に、ママを知っている人なら間違いなくいいねを押すでしょう。ただし、料理がきちんと写っておらず、料理写真としてはNGです。InstagramよりFacebook向きの画像ですね。
3位
がっつり寄った構図なので、串に刺さっている食材がはっきり写っており、食欲を刺激します。写真が暗いことと、撮影の角度をもっと斜めにして料理の立体感を出せばバッチリでした。もしくは真上からの俯瞰ですね。
4位
お皿が小さく、てんこ盛り過ぎます。何が載っているのかもわかりません。せっかくSNS映えする柑橘類を入れたのですから、料理を半分ぐらいに減らして、見栄えの良い盛り付けを考えてみましょう。
奈津子が評価!ローストビーフ部門
1位
肉の厚みとレア加減、香草のふんわり感が一番伝わりました。嗅覚が刺激され食欲をそそりますし、お皿がフレームアウトしているからこそ周りにほかのご馳走も並んでいるような温かい食卓を想像させますよね。
2位
美味しそうに写っていますが、やや無難なアングルです。もしお皿やテーブルクロスに模様がある場合にはこの撮り方でも良いと思います。お皿周りの背景はトリミングして四方のバランスを整えると更にグッド!
3位
楽しそうな食卓の雰囲気が伝わってきます。ただ「映え」の観点でみるとメインのローストビーフが際立っていないのと、やはり1位の写真のように雰囲気をあえて「想像させる」カットの方がオシャレだと思います。
4位
オシャレさが無いですね(笑)。ローストビーフ丼ではないから白米は写さなくてもいいのでは。あとお皿についている肉の汁は綺麗に拭って撮ったほうが「映え」ます。「ストーリー機能」で投稿するならアリな写真ですね。
夫がまさかのW1位に!上手く撮影するコツは?
撮影者を伏せてSNSのプロである鈴木朋子さんと奈津子さんに写真を見ていただいたところ、両方とも夫が1位という意外すぎる結果に!夫はさらに大喜びだった。
改めて女性が見て好感が持てるSNS写真について聞いてみたところ、「漠然と料理を撮影してアップせず、周囲にある野菜を入れて色味を華やかにするとか、湯気を入れてシズル感を出すと、好感を持ちます。自作料理なら苦労したポイントや悩みなどを書き込むと、アドバイスももらえて一石二鳥です」と鈴木朋子さん。
奈津子さんは「背景として見切れるお皿やお箸などについた余計な食べ物の汁は紙ナプキンなどで拭ってから撮ったほうが清潔感があって綺麗に見えます。FoodieやSNOWなどアプリによる加工もおすすめです」。
- Original:https://www.digimonostation.jp/0000123330/
- Source:デジモノステーション
- Author:石井和美
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