2020年5月16日に迫った国際宇宙ステーションへの有人飛行テスト、Demo-2に向けて、宇宙飛行士の安全性を立証するための演習が行われた。
SpaceXとNASAは4月3日、ケネディ宇宙センター第39発射施設(LC-39)からの避難演習を実施。NASAの宇宙飛行士およびサポートチームが迅速に避難することに成功したようだ。
・離陸前に緊急事態が発生したケースを想定
SpaceXはFalcon9ロケットとDragonにより、国際宇宙ステーションへの物資輸送ミッションをすでに20回成功させている。ただ、人を乗せての打ち上げは次回が初めてで、アメリカにとっても自国の施設からの打ち上げは2011年以来となることから注目が集まっている。
演習では、離陸前に緊急事態が発生したケースを想定。こうした万が一のトラブルまで想定して備え、宇宙飛行士の安全性を確保することが重要だ。
・発射施設からの避難とレスキューをシミュレート
On April 3, @NASA and @SpaceX conducted an emergency egress exercise at Launch Complex 39A at @NASAKennedy.
This demonstration was completed to ensure the crew & support teams can quickly evacuate from the launch pad in the unlikely event of an emergency: https://t.co/5xYN51WHGp pic.twitter.com/75LTRoyMKA
— NASA Commercial Crew (@Commercial_Crew) April 7, 2020
Twitterに投稿された動画では、スタッフがワイヤーで吊られたバスケットに乗りこみ、発射施設から滑り降りていく様子がうかがえる。地上に到着した後は車両で安全な位置まで移動している。
また、発射施設の高度約80m地点に負傷したスタッフがいることが想定されており、レスキューチームが負傷者の位置を確認して助け出すという演習も含まれていたようだ。
Demo-2がうまくいけばコマーシャルクループログラムの始動にもつながり、SpaceXは宇宙飛行士を国際宇宙ステーションへ送り届ける役割をになうようになる。
参照元:NASA, SpaceX Team Up for Emergency Egress Exercise/ NASA
- Original:https://techable.jp/archives/121205
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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