ヤマハ株式会社は現在、自宅などから画面の向こうの会場に声援を送れるシステム「Remote Cheerer powered by SoundUD(リモートチアラー パワード バイ サウンドユーディー)」を開発中だ。
そしてこのたび株式会社ドワンゴとともに「ニコニコネット超会議2020」の生放送企画「超リモート歌ってみた~おうちで開催 テレビ電話でカラオケ大会~」にて同システムを活用し、視聴者の声や拍手を音で届ける共同実験を実施する。
ユーザー参加型の実験
4月12日~4月19日の期間、今年はネットイベントとして開催中の「ニコニコネット超会議2020」。そのなかで、DAMの家庭用カラオケアプリを用いた、採点機能や視聴者アンケートによる勝ち抜き歌合戦「超リモート歌ってみた~おうちで開催 テレビ電話でカラオケ大会~」を4月19日13時より生放送で配信予定だ。
そこで両社は「Remote Cheerer powered by SoundUD」を活用し、歌っている本人へ視聴者の歓声や拍手、指笛などを音のまま届けるというユーザー参加型の共同実験を実施する。
ちなみに、ユーザーの同実験への参加は簡単で、同システム対応アプリ「おもてなしガイド」をあらかじめインストールし、同プログラム放送中にアプリを起動、「ニコニコネット超会議」をタップして操作指示に従い声援を送るのみだ。
特許出願済みの新技術
近年、ストリーミング配信やパブリックビューイングなどの普及で、スポーツや音楽ライブなどを離れた場所で視聴する機会が増加していたなか、今回の新型コロナウイルスによる影響で無観客での試合やライブ、収録などが実施され、直接声援が届く状況はほとんどない。
このような状況を変えてくれそうなのが特許出願済みの同システムだ。今回の実験では、同プログラムの生放送中に「おもてなしガイド」を使って自分の声や拍手、歓声・指笛などのサウンドエフェクトを出演者(歌っている人)に音として届ける。
視聴者が送った声援や拍手などを統合し、会場に設置されたスピーカーから再生することで出演者に届くという仕組みだ。スピーカーは会場に複数設置され、どのスピーカーから音を出すかをアプリから選択できるという。これにより、さまざまな方向から声援が聞こえる環境が生まれるのだ。
ほかにも、放送と連動した視聴者限定コンテンツやサービスを提供したり、ユーザーからの声援などに応じて会場のサイネージを変化させたりと、遠隔地と会場を音でつなぎインタラクティブな視聴体験を生み出せるシステムである。
- Original:https://techable.jp/archives/121713
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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